コンタクトのレビュー・感想・評価
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ゼメキスさんありがとう!最高にリアリズムSF映画
個人評価:4.7
ロバート・ゼメキスが描く超リアルティSF。
ジョディー・フォスターとマシュー・マコノフィーというキャストも最高の布陣。
公開から20年以上たち、この作品を見ていなかった事に後悔の念と感謝をここに刻みます。
ストーリー展開の起承転結が見事に取れており、全24話のドラマにしてもよいくらい、各場面で魅せる演出と、一人一人のキャラクターの掘り下げ方の豊かさ。
そして根底に流れるテーマが非常に興味深い。
神への信仰心と、科学的な未知との生物に対しての探究心との対比。それは相反する様で、実は同義で宗教と科学はある意味で同じ志を持った分野だと気付かされる。
地球外生命体の存在は、人類は全宇宙で唯一孤独な生命体では無いのだという救い。それは神の存在を感じる事で、癒やされ救いと感じる信仰心と類似すると、この作品から感じとれる。
今まで見たSF映画で、最も作品性が高く、考え深い内容でした。
脚本がイマイチでした。 インターステラーと比較してはダメなのですが...
脚本がイマイチでした。
インターステラーと比較してはダメなのですが、
全体として薄い印象で、最後まで見続けるのが、
なかなか辛かった。
最後のオチもパッとしない、、、
サイエンスとサイエンス・フィクション
たぶん3回目の鑑賞。公開当時と現在では随分と世の中の宇宙観と生命観が変わったようだ。次々に岩石惑星が発見され、生命誕生のメカニズムも解き明かされつつあり、今では多くの科学者が地球以外の生命の存在に肯定的であるそうだ。
そう考えるとそろそろなにかファースト・コンタクトがあってもおかしくないと思って観ると感慨深い。
見返して評価が上がった
視聴:3回目
推薦:SF好きならマストで見ろ
感想:何を信じるか、主人公の視点で散々振り回されながら観客は一緒に翻弄される。宇宙人とのコンタクトに人々の思惑が加わることで現実味が上がります。突飛な内容でも少しは考えてみようかなと思わせる映画です。スクリーンの大画面で見たかったとと思う映像もあり、始まりの引き込み方から終わりの使い方も素晴らしい。希望や含みのあるエンディングで温かみのある感じは長時間の映画ですが満足感が高まります。
私の全てが信じている
思い出しレビュー11本目。
『コンタクト』
監督ロバート・ゼメキス×主演ジョディ・フォスターの顔合わせで、カール・セーガンのSF小説を映画化。
地球外知的生命体との接触を図る女性を描いたSF作だが、様々な要素が織り込まれ、SFというよりヒューマン・ドラマとしての見応えの方がある。
SF考察。とにかくこういう知的SFが好きなので、ワクワクしながら見た。特に前半の、地球外からの謎の音と接触する展開はゾクゾク!
政治、宗教。政治が関わるのは当然としても、テロリズムに走るカルト宗教が理解出来ない。何故、人類永遠の夢を祝福出来ないのか。そもそも考え方が違うのだろうけど…。
愛。主人公エリーは政府の宗教顧問の青年と恋に落ちるが、亡き父への愛こそ終盤大きな意味を持つ。
哲学。何を信じるか。
これが本作の最大のテーマだと思う。
エリーは建設されたマシーンのポッドに乗って、未知の宇宙へ旅立つ。
それは言葉に表す事が出来ないような、超次元な体験。
また、彼女の心に触れるもの…。
やがてエリーは地球に戻るが、周囲の反応は落胆そのもの。あらゆる映像が、ポッドはただ垂直に落下しただけ。
エリーは政府の調査を受ける事になる。
彼女の言う事、見てきた事、体験してきた事は本当か…?
それとも…?
普通に考えれば、にわかには信じ難い。
何の証拠も無い。
だからと言って、それを全て虚言と片付けていいものか。
誰も想像し得ない未知の体験。
そこには、我々の常識は通用しない。
時間とか概念とか、そういう漠然としたものは存在しないかもしれない。存在すると、我々が勝手に思い込んでるだけだ。
事実、ポッドはただ垂直に落下しただけだったが、エリーが付けてたカメラは謎の十数時間のノイズ映像が残されていた。
でも何より、本人が訴えている。
私の存在全てが、あれは幻ではなく、本当に体験した、と。
何を信じるか。
自分に嘘偽りが無い限り、誰も疑えない。
長いけど気になる映画
20年ぶり。ずっと気になってまた見たかった。
夢をみるだけでなく、現実的な研究資金とか出世競争とか。
でも、結局、宇宙はそんな世俗に影響されないおおらかさ。
これがオチかなあ? 盛り沢山で好きな映画です。
信じるとは。人類は宇宙の孤独な存在なのか。
科学を信じ証拠のみを信じる主人公が宇宙人とのコンタクトを下に、証拠のないものの存在を認める話し。
「私達はより大きなももの一部で、孤独ではない」
科学は人類を幸せにしたか?
神の存在を証明できるか?
パパを愛していることを証明できるか?
無線での時代背景の提示。そこでの出会いが彼女の人生を変える。
伏線。
ペンサコーラ。パパと流星を見る晩に死んでしまう。
複数の前に語られたセリフが、のちのシーンに活きてくるシーン構成になっている。「空間がもったいない」「それでもあなたは信じろと?」「オッカムの剃刀」
コンタクトの仕方が良い。一般的な「宇宙人です」みたいなおどろおどろしさでの魅せではなく、人類の姿になって暖かみがある、と言うのがまた良い。ペンサコーラ。パパとの再会。パパと流星を見られるシーンも見られなかった過去があるからこそ良いシーンになる。
観るの二回目だった。
観たのを忘れて二回目だったので、録画を飛ばし飛ばしで観ました。
18時間のノイズが証拠だったのに、政府側は隠しちゃったんだね。主人公と彼のその後は、よく分からなかった。けど、地球人だけだったら宇宙空間が無駄でしょっていう、おとうさんの台詞で締めくくるのは良かったなと思いました。
SFの最高峰
私の中では、SF映画No.1です。とても深い内容が語られており、「信じる行為」について鋭く迫っています。人がそれを正しいと受け入れる瞬間、論理的整合性だけでは埋め尽くせない少しだけの直感的飛躍を伴います。本作は、その認識の飛躍は検証しうるのか、それが叶わない場合には如何にしてその飛躍の正しさを信じ受け入れるのかを問います。原作者の思考は深く、宗教と科学という一件論理的に異なる構造を持つと思われる事項も、実はそれぞれで「確信を得るためには」同じ飛躍を必要とすることを示します。
「ヒトは一つ一つの行為を確認し、確信しながら時間という一方通行の流れに沿って生きています」
その一歩を進める判断に対して、「何を根拠に、あなたはそれを真実であると思うことができるのですか」と問います。
共通する「真理」
SF映画のステージを上げる足掛かりとなった、ある種エポックメイキングな作品の一つと言っていいんではないでしょうか。エモーショナルであり、スピリチュアルなテーマを持ったシナリオは、単なる「娯楽」を越えた高い作品性を示しています。
信仰と科学という相反する価値基準、そこに共通する「真理」があることを作品全体を通じて感じさせてくれます。
ラストは突き詰めない余白があること、そこで評価が分かれるかもしれません。「コンタクトに成功した」ことの証明は行わないという。方位磁石を証明に使えるアイテムとして暗に示しているようにも見えますが。(インターステラーはこの考えを推し進めたというわけです)
このころのジョディ・フォスターの美貌ってやっぱり目を惹きます。
彼女は
人類の一歩先を行ったのかな。
無神論者で落とされ、戻ってきてからの彼女の証言を証拠がないから信じられない。そう切り捨てられた彼女ではあるが、民衆にはそう思わない人もいる。たとえ残りの5%だとしても、1億人以上もの人が。
見ていなかった
すっかり見たことがあるつもりでいたのだが、いつまでたっても海中で宇宙人に遭遇しないし海の場面もないと思っていたらそれは『アビス』でこの映画は見たことがなかった。『インターステラー』を語る際にやたらと引き合いに出されていた意味がようやく分かった。
宇宙旅行の方式がすごく斬新だった。宇宙人が姿を現さないのは残念だった。立派な科学者たちが18時間の録画時間を検証材料にほとんどせずに嘘つき呼ばわりしているのはまったくどうかと思った。
発射台が豪快に爆発する場面は圧巻だった。パソコンが古く、当時はまだネット社会が到来しておらず、メールとチャットの区別がなかったことが偲ばれた。
ゼメキス監督らしく表現に優しさが感じられた。
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