極道追踪

劇場公開日:

解説

暴力団の抗争に巻き込まれた中国人女性と彼女に恋した留学生の逃避行を描いたサスペンス。監督は「望郷/ボートピーブル」「客途愁恨」など、社会派ドラマの名匠アン・ホイ。本作はアン・ホイが「客途愁恨」の日本ロケ中に知った実際の事件を基に自身が企画・監督オール日本ロケで撮影したもの。製作は「君さえいれば/金枝玉葉」のエリック・ツァン、脚本はホウ・シャオシェンの諸作で知られ、「多桑/父さん」で監督デビューも果たしたウー・ニェンチェン・トーコクワイ、撮影は「誰かがあなたを愛してる」のデイヴィッド・チャン、美術は「君さえいれば」のイー・チュンマン、李仁港がそれぞれ担当。主演は「いますぐ抱きしめたい」「アンディ・ラウのスター伝説」のアンディ・ラウ。共演は「誰かがあなたを愛してる」のチェリー・チェン、「南京の基督」のトゥオ・ツォンホワほか。日本人俳優では、準主演の石田純一をはじめ、倉田保昭、岸田今日子などが顔を見せる。

1990年製作/99分/香港
原題または英題:The Zodiak Killers
配給:ツイン
劇場公開日:1996年2月10日

ストーリー

東京。無為な日々に飽きた香港人留学生ベン(アンディ・ラウ)は、親友ミン(スン・ホワ)に誘われて、キャバレーに中国人の学友チョンチイ(トゥオ・ツォンホワ)と出向く。チェンチイは幼なじみの恋人タイホウ(秋山エミ)を捜し続けていた。ベンはホステスをしていた中国人女性、ティンラン(チェリー・チェン)と出会い一目ぼれするが、彼女には日本人の浅野(石田純一)という恋人がいた。暴力団松田組の一員の彼は、敵対する桜門会の組長を殺した一件で追われる身の上。やがて浅野は兄気分の原田(羅飛宇)に裏切られて殺される。彼は死ぬ間際、事件の真相を吹き込んだテープを、桜門会の石川(倉田保昭)に渡せとティンランに託す。身の危険が迫ったティンランはベンに助けを求める。石川の妹でキャバレーのママ、百合子(高沢順子)と結婚して桜門会の一員となったミンの協力を得て、ベンは何とか中国行きの密航船に乗り込む算段をつける。ところがティンランは、テープの受け渡しの現場で、やって来た松田組のヤクザたちに殺される。ベンは助けに来たミンとヤクザを襲って殺し、復讐を果たす。ミンはベンを船に乗せた直後、原田の配下の暴走族の手にかかり殺された。桜門会の石川と松田組の原田は、腹の内はともかく手を結んでいたのだ。ティンランの死亡のニュースが流れる中、ベンは海上の密航船でひとり物思いにふけり、街にはいまだに恋人のタイホウを捜しつづけるチェンチイの姿があった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く