任侠花一輪

劇場公開日:

解説

行方不明の妹を捜し歩いているやくざが、暴力団と暴力団との抗争に巻き込まれてしまう、という任侠メロドラマ。藤竜也の語り演歌「花一輪」を原案にした作品。脚本は「極悪拳法」の村尾昭、監督は「非情学園ワル ネリカン同期生」の三堀篤、撮影は「従軍慰安婦」の飯村雅彦がそれぞれ担当。

1974年製作/86分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年10月5日

ストーリー

組のためにある親分を殺し、服役していた白鳥真一が出所した。組はすでに解散していたが、彼が気がかりなのは、たった一人の妹・螢子の行方だった。千葉にある盛り場で、螢子が東京にいることを知った白鳥だが、土地の暴力団半田組の幹部松永、中西、吉井に絡まれ、松永の顔を斬りつけた。数日後、白鳥は数人のチンピラに乱暴されている螢子と瓜二つの女を救った。女の名は有田光子と言い、孤児で、男を騙しては金を巻きあげて生活をしているものの、根っからのワルではない。白鳥は光子の靴を買ってやり、光子も白鳥になつくが、別れぎわに白鳥の財布をスッてしまう。白鳥は小料理屋「赤ちょうちん」で酒を飲んで、出ようとした時に初めて、財布をスラれた事を知った。無一文の白鳥は店の主人・村瀬愛に二百三十円借りて店を出て、その足で、暴力団大和田会の事務所へ行った。会長の大和田は白鳥に十万円を渡し、組が千葉へ進出するのに邪魔な存在の半田組の矢代政司の殺害を依頼した。ある埋立地での白鳥と矢代の死闘。白鳥は矢代のドスを脇腹に受けるが、「妹に一目会うまでは命をやれねえ」と白鳥が言うのを聞いた矢代は、自分自身も数年前に妹を亡くしているため、白鳥が妹と再会するまで勝負を廷ばすことにした。傷ついた白鳥は愛に金を返しに行くが、そんな白鳥に愛は惹かれるのだった。だが、愛の亡き夫が大和田会の幹部だったことから、幹部の鳴海は何かにつけて愛と白鳥に圧力をかけた。そんなある日、半田組と大和田会との間に手打ちが成立した。だが手打ちに反発する矢代は組を破門されてしまうが、執拗に大和田の命を狙いつづけていた。ある日、白鳥は鳴海が螢子に商売をさせていることを知り、鳴海のマンションへ行くが、部屋には螢子の遺書があるだけだった。麻薬を射たれ、商売をさせられていた螢子は、兄の白鳥を思いながら死んでいったのだった。そして、愛も鳴海に暴行され、自殺した。全ての生きるすべを無くした白鳥は、大和田会と半田組の手打ち式の会場に殴り込んで行くのだった……。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く