「市場経済が芽生え始めた日本の夜明けに起きたアナクロな悲劇」赤穂浪士(1961) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
市場経済が芽生え始めた日本の夜明けに起きたアナクロな悲劇
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カギの頃見たので、何だか分からなかった。だから、親父に「何だか分からないよ」って言ったら、我が亡父は月形龍之介のファンだったので、「月形龍之介が悪者何だよ。かっこいいだろ」って理由わからないことを言っていた。多分、彼はストーリーを理解していなかったと想像する。
さて、元禄時代とは簡単に言えば、封建制度が円熟期を迎え、市場経済が芽生え始める。賄賂の存在がこの映画にも登場するが、果たして事実かは兎も角、田沼意次の存在も考慮すれば、そう言う時代なのだ。つまり、善悪を抜きに世の中はお金がものを言う時代に突入するのだ。その観点から、吉良上野介だけを悪者にするべからずなのだ。
但し、我が亡父がそれを知って、吉良上野介を良く言っていた訳では無い。
田沼意次に付いて、最近は前述の見方が一般的の様だが、僕の時代では田沼意次は悪者たった。しかし、旧国営放送で「天下◯免」と言う番組に田沼意次と平賀源内が登場して、ちっとも悪者に描かれていなかったので、調べた事がある。
今言った能書きはその時の受け売りである。
時代が経過すると悪者がそうでもない事が判明する事がある。しかし、日本史では、善人が実は物凄く悪者って、どうしてないのだろうといつも思う。
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