赤穂浪士(1961)のレビュー・感想・評価
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市場経済が芽生え始めた日本の夜明けに起きたアナクロな悲劇
カギの頃見たので、何だか分からなかった。だから、親父に「何だか分からないよ」って言ったら、我が亡父は月形龍之介のファンだったので、「月形龍之介が悪者何だよ。かっこいいだろ」って理由わからないことを言っていた。多分、彼はストーリーを理解していなかったと想像する。
さて、元禄時代とは簡単に言えば、封建制度が円熟期を迎え、市場経済が芽生え始める。賄賂の存在がこの映画にも登場するが、果たして事実かは兎も角、田沼意次の存在も考慮すれば、そう言う時代なのだ。つまり、善悪を抜きに世の中はお金がものを言う時代に突入するのだ。その観点から、吉良上野介だけを悪者にするべからずなのだ。
但し、我が亡父がそれを知って、吉良上野介を良く言っていた訳では無い。
田沼意次に付いて、最近は前述の見方が一般的の様だが、僕の時代では田沼意次は悪者たった。しかし、旧国営放送で「天下◯免」と言う番組に田沼意次と平賀源内が登場して、ちっとも悪者に描かれていなかったので、調べた事がある。
今言った能書きはその時の受け売りである。
時代が経過すると悪者がそうでもない事が判明する事がある。しかし、日本史では、善人が実は物凄く悪者って、どうしてないのだろうといつも思う。
お正月に観るのに最適の映画です
きら星、今風にいうなら銀河のようなオールスター総出演
超豪華なセットに衣装
60年近い昔の作品ですが美しいカラーワイドスクリーン作品です
2時間半の大作です
それでもお話がお話ですからダイジェスト的にならざるを得ません
しかも、いきなり松の廊下ではなく、丁寧に何故そうなったのかに時間を割いていますので、余計にそうなります
とはいえ、名場面はキッチリと押さえてあるので赤穂浪士を正月に楽しんだ満足感がありました
なので初めて忠臣蔵=赤穂浪士を観ようという方にもお勧めできます
片岡千恵蔵が演じる大石内蔵助は、これぞ大石内蔵助です
あの特徴ある話し方を楽しみましょう
テレビの笑点で林家木久扇師匠がモノマネしているアレです
しかし赤穂浪士
実に物語が日本人の琴線を震わせます
お正月にお酒も入って観ると心に実に染みます
江戸時代の大昔の物語です
でも最近現代性が増して来ているように思います
会社の吸収合併、する方もされる方もさまざまな感慨が渦巻きまくものです
本社にライバル会社の幹部を迎える側、乗り込む側
明日は我が身です
そして上級国民問題
車を暴走させて何人もひき殺したなら、普通ならその場で逮捕でしょう
例え老人であっても
愛する妻と娘を奪われ、涙して厳罰を要求する男性の姿を思い出します
このままなら現代の赤穂浪士を待望する声が渦巻きかねません
本作で討ち入った赤穂浪士を迎撃しようとする上杉綱憲を、命をはって押し止める千坂兵部の台詞
兵部が恐るるは正義でございまする
この言葉は今こそ現代に通用するものです
年末と言えば赤穂浪士。もう今はそうでもないか。 数ある作品の中で私...
年末と言えば赤穂浪士。もう今はそうでもないか。
数ある作品の中で私の一押しは日本テレビの年末特別時代劇第一作、里見浩太朗主演のドラマだ。
本作は私にはさすがに古すぎた。主演の片岡千恵蔵と敵役市川歌右衛門が似過ぎてて区別がつかない(笑)
人数が多すぎるので仕方ないのかもしれないが、浪士たちが今ひとつ魅力的に描かれていなかった気がする。そして討ち入り成功後の苦労にも触れて欲しかった。県民なのでこだわりありなのです。
若過ぎる里見浩太朗と松方弘樹がツボでした。
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