青春蛮歌

劇場公開日:

解説

週刊明星に連載された白川渥の同名の青春小説を映画化したもの。「東京の孤独」のコンビ松浦健郎と井上梅次が脚色し、井上梅次が監督した。撮影は「夜霧に消えたチャコ」の山崎安一郎。

1959年製作/97分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年8月30日

ストーリー

一流大学への進学率を誇る神戸の青陵学院に東京から花戸計造が赴任して来た。国語教師である。着任早々、市営プールで同僚の体操教師根本こと通称ネモと泳いでいると水中で攻撃をうけた。自称青春革命党をつくっている学院の生徒、貝原、鳥羽、菊井、桃子ら四人の仕業であった。四人は計造にアンパンというアダ名をつけた。美人の英語教師、阿久津先生の前で大口をあけてアンパンを食べたためであった。計造が下宿に帰ると隣りに住むヤトナのフジがセクシー・ピンクの攻撃をして来た。土建屋の大西を旦那に持つフジは計造に御執心だった。学校側の詰め込み主義に反抗する桃子達は計造に青春革命党人党を強力にすすめた。ネモは鳥羽のベレー帽をとり上げたことから、ある夜、四人の襲撃をうけた。ネモが計造を前校長の加納邸に連れて行った。前校長加納は学院の実力者青山理事と五十嵐現校長の陰謀で追放されたのだった。しかも青山とネモ夫人の間が怪しいということを鳥羽から聞いた。計造がアイ子の所に鳥羽のベレーをとり返しに行ったことから、学校に投書が舞い込んだ。計造とアイ子の仲を書いたその投書にネモは怒った。学校の理事長が急死し、青山がそのあとをついだ。計造が勇敢にも新理事長に向って学校の方針を批判すると、ネモや阿久津先生も計造に賛成してくれた。勇気百倍した計造は阿久津先生にプロポーズしたが、阿久津先生は謎の微笑で答えた。青山は大西組に計造の処置を頼んだ。それとは知らず愚連隊と乱闘した計造は辞表を出し、青山一派を喜ばせた。夫人と離婚したネモは九州に転任して行った。しかし青山が大西組の入札をめぐって多額のリベートを貰っていたことが警察の知るところとなり、事態は急転した。理事は総退陣して加納前校長が校長に復帰した。九州からネモが計造と阿久津先生の結婚はいつかとたずねて来た。しかし計造は大西と別れたフジがこの事件の蔭で活躍してくれていたことを知っていた。

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