大学の28人衆
劇場公開日:1959年6月28日
解説
「大学の人気者」に続く大学シリーズの一篇。「サラリーマン出世太閤記 課長一番槍」の笠原良三の脚本を、「奥様三羽烏」の青柳信雄が監督し、「狐と狸」の西垣六郎が撮影した。
1959年製作/99分/日本
原題または英題:The College Ruggers
配給:東宝
劇場公開日:1959年6月28日
ストーリー
都南大学のラグビー部は、部長が清水次郎という名前であるところから次郎長一家と呼ばれていたが、出ると負けの28人衆だった。キャプテン大森の親友・上田三平は、アルバイトにラーメン屋をやっている。部員がそのラーメンをたべたのだが、それが腐っていたからたまらない。慌てた三平は、先輩のインターン学生・三宅をだまして合宿へ派遣した。--大森は建築会社の社長である父に、老朽した合宿所をなんとかしてほしいと頼んだ。が、ラグビーをやめさせたいと願う父は承知しなかった。大森は許婚の可那子にも何も言わぬまま家出した。翌日、練習中に鎖骨骨折をして病院にかつぎこまれた。大森の怪我は早く快方に向ったが、三宅は心臓弁膜症という診断を下した。大森はラグビーを止めなければならなかった。心配した可那子は、先輩で三宅の恋人でもある高子に相談をもちかけた。が、彼女から意外な話を聞いた。大森の病気は、大森と清水部長の娘・まさ江との仲を疑って遠ざけるために仕組んだ誤診であるというのだ。大森は三宅を連れ出して一撃をくらわせ、再び合宿に参加した。三宅は、インターンの身でありながら診断し、しかも誤診を犯したという理由で教授会にかけられることになった。高子は自分の嫉妬から生れた大事に困惑した。三平は合宿に行き、三宅のしたことは、大森の母フサ子が三宅に頼んでして貰ったことだと説明した。教授会の裁決は、単なる譴責処分だけにとどまった。高子は、故郷に帰って処分を待っている三宅の許へ向った。都南大学はA級進出の修学院大学との一戦に勝った。ラグビー部四十周年記念パーティ。大森の父は、ラグビー部合宿所の建設目録を清水部長に贈った。