おヤエのママさん女中

劇場公開日:

解説

「強奪された拳銃」の高橋二三の脚本を「月は地球を廻ってる」の春原政久が監督したコメディ。撮影は「実いまだ青し」の峰重義。

1959年製作/52分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年3月10日

ストーリー

先祖伝来の古ぼけた信玄袋を肩に、おヤエは女中奉行のため東北の片田舎から上京した。奉公先の串本良吉の家を訪れると、夫婦喧嘩の真最中だった。良吉の妻・花枝は元ダンサーだったが、良吉が田舎の財産家の跡継ぎ息子だというので結婚したのだ。が、田舎ではダンサー風情と結婚した良吉に財産など譲れないというのだ。ために花枝はことごとにヒステリーを起すのだった。おヤエは仲裁に入ったが、花枝は家出してしまった。ある日、一通の速達が届いた。田舎の伯父・熊左衛門からで、円満な夫婦生活を見届ければ財産を譲っても良いという手紙だった。花枝は弟のアパートに隠れていたが、まただますのだと思って帰らなかった。熊左衛門夫婦は上京した。良吉はおヤエに女房代役を頼み四苦八苦だ。翌日おヤエは熊左街門夫婦を東京見物に連れ出した。夫婦は満足の意を見せた。この様子を聞いた花枝は、おヤエの女房気取りに嫉妬し、家へ飛びこんで来た。その夜一人娘のミドリが病気になった。これを機に花枝も心を改め、良妻賢母を努力すると誓った。そこで伯父夫婦も財産譲渡を許した。ミドリの「おヤエおヤエ」となつかしがる声を聞きながら、おヤエは新しい奉公先に向った。

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