続天下泰平
劇場公開日:1955年2月20日
解説
スタッフ・キャスト共、大略前篇と同じであるが、シナリオは西島大と龍野敏の共同執筆に変り、キャストには幾らか新たな役が登場した。
1955年製作/79分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1955年2月20日
ストーリー
立春大吉が東洋電気を追い出されてから一年の月日が流れた。会社では岡崎の計画が着々と進行し、発言権を強めるための増資も行われた。それを知った大吉は、この一年間、東洋電機の株を買占めて岡崎一派の退陣を要求しようと考え、大阪でヤミ商売を続けて資金を稼いでいた。彼の許へ聖子が訪ねて来て会社の近況を細々と語ったので大吉は早速杉村を訪問して協力を要請した。協力を約束した杉村は、杉村商事を根城にして東洋電機の株買占めに乗り出した。そこへ由比子がやって来て、毎日大吉と顔を合わせていたいので、杉村にうまく取り入って杉村商事の女事務員に居坐ってしまった。パーティで由比子と仲良く踊る大吉に、聖子の視線は走った。扨、大吉は大いに東洋電機の株を買占め、遂に六十万株に達したが、資金涸渇と株価値上りに困惑し、遂に由比子の父である東洋電機の大株主竜之助に紹介してもらった。彼は大吉のために岡崎追放に力を添えることを約束した。一方、聖子は大吉が由比子と親しいものと信じ、諦めて杉村と婚約してしまった。暫く立って東洋電機では、大吉が夢に描いた再出発祝賀会が行われ、新社長杉村の挨拶に満場は拍手で充たされた。由比子も涙をたたえた大吉を見上げ、「やっと天下泰平ね」とささやきかけるのであった。