皇太子の花嫁

劇場公開日:

解説

雑誌『平凡』掲載の金貝省三の原作から「純情社員」の長谷川公之が脚色、「若旦那の御縁談」の小森白が監督する。撮影も「若旦那の御縁談」の山中晋で、音楽は「荒城の月(1954)」の古関裕而の担当。出演者は「消えた中隊」の島崎雪子、「爆笑青春列車」の高島忠夫、和田孝、「長脇差大名」の藤木の実のほか、新人の池内淳子、江畑絢子に、三宅邦子、清水将夫、山形勲、二本柳寛など。

1955年製作/92分/日本
劇場公開日:1955年4月5日

ストーリー

記者団に対する宮内庁長官白井博人の答えは、皇太子妃決定の時期が愈々迫ったことを暗示するものであった。果然色めき立ったジャーナリズム。この皇太子の花嫁候補の名をきゝ出そうと真先に長官宅にとびこんだのは、写真画報社の敏腕カメラマン酒巻大作だったが、あえなく門前払いに終った。一方婦人雑誌のニュースタイル社の編輯部員白井礼子は、宮内庁長官の姪であるため、お妃候補訪問特派記者という大役を仰せつかった。斯くして礼子と大作の白井長官工作が必死に続けられたが、功名心にあせる礼子は長官の一粒種である高校生の幸子を買収して、長官の鞄を取り出させ皇太子妃候補者名簿を写しとってしまった。成功に意気ごむ礼子は、カメラマン池谷三平をお伴に、次々と候補者訪問をして行った。だが驚いたことには、誰知るまいと思っていた候補者宅を先廻りして訪問している雑誌記者がいる。大作だった。実は、礼子とコンビの三平は大作の後輩で、大作には恩義もあって、秘かに礼子の持っている候補者氏名を複写して大作に手渡していたのである。その頃新聞は皇太子の京都行を報じていたが、最有力候補百合子姫が京都滞在中との情報を得た礼子は、いち早く単身急行列車で京都へ向かったが、食堂車で大作とバッタリ顔を合せて礼子は大憤慨。ところが脱線事故で海辺に急行が臨時停車をした時に、浜辺にたゝずんだ大作と礼子の胸に何時しか恋情が燃え上っていた。さて京都に着いた礼子は皇太子そっくりの青年を金閣寺でインタビューしたが、それが全くの人違いで困惑する。一方大作は見事百合子姫のインタビューに成功したが、礼子の失敗を三平より知り、彼女のためにすべてを提供することに決心した。こうして報道戦にも終止符が打たれ、二人の心は固く結ばれて行った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「皇太子の花嫁」以外にこんな作品をCheck-inしています。