浅草の夜

劇場公開日:

解説

文芸春秋所載の川口松太郎の小説から、「金色夜叉(1954)」の島耕二が脚色・監督する。撮影は「にっぽん製」の長井信一、音楽は「母の秘密」の大森盛太郎の担当。主演者は「愛染かつら(1954)」のコムビ鶴田浩二(昨日と明日の間)と京マチ子(春琴物語)に、「慕情」の若尾文子、「舞妓物語(1954)」の根上淳、「次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊」の志村喬、「太陽のない街」の滝沢修、「春琴物語」の浦辺粂子などである。

1954年製作/89分/日本
劇場公開日:1954年7月14日

ストーリー

浅草のある劇場の踊子高島節子と、そこの作者山浦進とは三年来の恋仲であった。又節子の妹波江はおでん屋の女中をしていたが、都築柿江画伯の養子紫水と愛し合っていた。そして何故か節子はこの二人の仲に強く反対していた。一方波江の頼みで紫水に会った山浦は、是非共二人の恋を成就させたいと思っていた。この頃節子達のいる劇場のボス福島屋駒造は、同劇場の演出家秋山を邪魔であるとして馘首することにしたが、山浦達座員一同は団結して之に反対した。ところが駒造の息子駒吉は、前々から波江に惣れていたので、この機会に姉の節子に恩を売っておくために秋山の件の斡旋に乗り出し忽ち解決してしまった。節子は彼に感謝したが、紫水を思う波江は彼の求婚を拒み続けた。扨て山浦の問いつめに対して節子は意外な告白をした。すなわち、この姉妹は実は柿江の娘であって、母の死後二人は貧困のために父に捨てられたのである。そういう父柿江への恨みから、その養子たる紫水と妹との結婚には絶対反対であると。これをきいた山浦は問題解決のため父娘養子の四人を料亭で引き合わせたが、節子だけは飽く迄頑固で、父を罵倒し紫水と結ばれる波江をも捨てゝ一人飛び出してしまった。一方波江に捨てられた恨みで駒吉が喧嘩を売ってきたので、山浦は本願寺の境内で彼を石でなぐり半死半生の目に合わせた。だが福島一家の者にドスで復讐され彼も傷ついた。それを知って駈けつける節子、抱き合った二人は今や心の底から結ばれているのを感じた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0昭和29年の浅草

2020年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昭和29年の浅草で踊り子をしている主人公(京マチ子)は座付き作家(鶴田浩二)と恋仲だった。 踊り子には妹(若尾文子)がいて、画家(根上淳)と付き合っていたが、ヤクザの若頭(高松映郎)に横恋慕されてしまう。 主人公はどういうわけか、妹の恋に猛反対する。 若尾文子の可愛さはピカイチ。

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