明日は月給日
劇場公開日:1952年11月27日
解説
宮崎博史、北町一郎、鹿島孝二の『平凡』所載共作小説を新人の柳沢類寿が脚色、「こんな私じゃなかったに」の川島雄三が監督している。製作は「彼を殺すな」の小倉武志。撮影も同上の中村公彦、音楽は「鳩」の木下忠司が担当している。出演者は「生きる」の日守新一、「息子の花嫁」の英百合子、「お嬢さん社長と丁稚課長」の井川邦子、「新婚の夢」の幾野道子、「母は叫び泣く」の紙京子、「お嬢さん社長と丁稚課長」の高橋貞二などの他、落語家の古今亭今輔、三遊亭小金治が助演している。
1952年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1952年11月27日
ストーリー
会社の月給日を翌日にひかえて石原家では悲喜こもごも。会計課長である戸主鉄太郎さんは銀行から引出した人件費を専務の命で外国商社への手金に転用しなければならない。二日続きの休日を前にした社員達の失望を思うと、つらいのである。二男英二君は恋人はる子の父落語家なん馬の治療費について苦慮中、長女夏代さんは銀行員の夫古垣君のへそくりを見つけて大憤慨だし、次女龍子さんは夫清水君が月給袋を見せないという理由で家出してくる。ちゃっかり屋の大学生、三男敬三君は兄貴への貸高計算に余念なく、アルバイトの売子実習で初めて給料をもらう女学生末子は一日中大はしゃぎ。外国商社の悪い噂をきいた鉄太郎さんは一存で手金を手形で払い、現金は月給として出す。社員は大喜びだが、専務に詰られた鉄太郎さんは辞職の覚悟をした。しかし、英二君、古垣君や、長男経一郎さんの未亡人由美を愛する新聞記者田中君等の活躍でインチキ商社の正体が暴露され、鉄太郎さんは一躍会社の殊勲者となった。休日の朝、はる子さんと結ばれた英二君、清水君の許にかえった龍子さんを始め若い人達が賑やかに出かけた後、鉄太郎さん夫妻はホッと閑日のお茶をすするのだった。