君は狙われている
劇場公開日:1960年6月4日
解説
江崎実生・長谷部潤の共同脚本を、「トップ屋取材帖 影を捨てた男」の井田探が監督したサスペンス・ドラマ。「けものの眠り」の峰重義が撮影した。
1960年製作/53分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年6月4日
ストーリー
ボーリング・センターの事務員野々宮夏子が屍体となって発見された。自殺か他殺か?東部日報社会部の村山三郎もこの事件を追った。村山を訪ねた夏子の妹秋子の口から、北田和江という人物が出た。和江を訪ねた村山は、途中二人の男に襲われ、大磯にある豪荘な国木田邸に監禁された。和江も監禁された。睡眠剤を注射された二人は線路にねかされたが、轢断を免れた。取調べの時、和江は結婚を反対されて覚悟の心中だと不可解なことを言った。真相究明のため訪ねた国木田邸はいつの間にか模様変えされ警察は村山の訴えをまともにとり上げようとはしなかった。帰途和江が語ったことによると、夏子は偶然のことから仲間入りしてしまった麻薬と手を切ろうとして殺されたという。和江は村山をヘンリー・山中という男と間違えて語ったらしかった。和江と別れた村山は松浦エミという女の車に拾われ、国木田邸の主人国木田に面会に出掛けた。その面会の最中、国木田は何者かの手で殺された。和江のアパートに逃げると、そこに箱根のヘンリー・山中から村山に電話が来た。箱根に行くと、村山はエミに会った。エミは村山が国木田殺しの犯人として追われていると言った。翌日エミの車でヘンリーに会いに出かけた村山は、背中に二連銃の銃口をおしつけられた。逃げのびた村山はエミを詰問した。しかもエミの部屋からは奇妙な見本一覧パンフレットが出て来た。村山の記者魂は湧いた。数日後、箱根では外国人を交えて大規模な麻薬貿易の対策議会が開かれた。エミもいた。村山が見守るうちに、一行は大磯ホテルに向い、麻薬をかくした品物の取引きが始まった。エミの拳銃に写真機が仕組まれていたことが露見し、エミが国際麻薬取締官で、実はヘンリー・山中と同一人物であったことが判明した。ピンチに立ったエミは村山に救われた。二人が奮戦するうちに警官隊がなだれ込んだ。エミの説明で村山の国木田氏殺害の容疑も晴れた。村山の生命を賭けた大スクープ記事は勿論東部日報の紙面を飾った。