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解説

週刊現代に連連された吉行淳之介の同名小説を映画化したもの。長瀬喜伴・瑞穂春海が共同で脚色し、「別離の歌」の瑞穂春海が監督した。撮影は「街の噂も三十五日」の秋野友宏。

1960年製作/91分/日本
配給:大映

ストーリー

大学は出たものの職はなく、父に死なれた石原沢吉は、山のような借金を背負いこんで、ただ一つ残った自動車でハンカチ・タクシーをはじめた。ドン・ファンだった父のあとをついで色道修業にはげむためにも、車は最大の武器だからである。深夜の深川で彼は、送り狼から必死に逃れてきたという女川辺やよいを救った。ある日、沢吉とハンカチ・タクシーの先輩田井重吉の二人は、街でひろったアルサロ黒い靴の女給白木容子を訪れた。沢吉は容子と、重吉はふじ子と意気投合し、一行はアパートにやってきたが、男二人は意気地なく街に放り出されてしまった。死んだ父の友人で床屋の山藤から、沢吉は父が色道修業の秘伝書を残しているのを聞いた。それは父の最後の愛人小花という女がもっているらしい。波奈子という女がいる新宿のバー道連れで沢吉は小花のことを知っている千加子という女給に会った。千加子は代償にお金を要求して小花の住所の地図を書いてくれた。しかし沢吉が値切ったせいか、地図をたどって行きついた所は公衆便所だった。重吉の紹介でよく当る易者の黒丸にうらなってもらい、沢吉はやっと小花に会うことができた。何と秘伝書とは、何千人もの女の名前と特徴を細かく記したノートだった。秘伝書で刺激された沢吉は、かねて念願のやよいにモーションをかけた。結婚しようと、つい口をすべらすと、やよいは明る日荷物をまとめて沢吉の家にやってきた。困った沢吉は、新劇女優黒田アイ子と遊んだり白木容子とデイトしたりした。が、結局彼が結婚することにしたのは、純な川辺やよいだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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