刑事物語 銃声に浮かぶ顔
劇場公開日:1960年4月12日
解説
益田喜頓の刑事物語シリーズの第四話。「おヤエの初恋先生」の高橋二三の脚本を「刑事物語 灰色の暴走」の小杉勇が監督し「刑事物語 殺人者を挙げろ」の間宮義雄が撮影した。
1960年製作/53分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年4月12日
ストーリー
佐藤刑事が二十五年間の無事故勤続で警視庁から表彰されることになった。署内ではその予行演習が行われていた。しかし、事件が起った。昨夜橋の上で轢かれた男が病院から姿を消したという。足取り調査中、佐藤刑事が拳銃を盗まれた。犯人は船頭光造の息子・洋一で、光造は男が轢かれた時の目撃者だ。洋一は高飛び寸前捕えられた。病院を逃走した男が自分の拳銃を買っていた。その男はドル買いと傷害罪で三年間服役していた。この森下という男を轢き殺そうとしたのは昔の仲間だと親子の佐藤刑事は意見が一致した。ポイントは森下の内縁の妻・みさおである。みさおのアパートへ乗りこんだが外出していた。隅田川の土手でみさおの死体が発見された。傍には中古のステージ・ワゴンが乗り捨ててあった。森下がはねられたのと同じ車だった。車の所有者はソープランドの社長海老原だった。盗難届は数カ月前から出ていた。一方、森下は昔の仲間神崎をさがしあてた。彼の情婦あけみからボス辻村の居所を聞き出した。辻村はかつての子分森下が出所すると聞くと分け前をゆすられると思い神崎に殺すよう命じたのだ。森下は神崎を殺した。と森下からの電話があった。辻村は野球場で百万円渡すから水に流せと返事した。辻村は海老原なのだ。彼が殺し屋をやとい出発するところに、あけみから事情を聞いた佐藤刑事が駈けつけた--。