恋人(1960)

劇場公開日:

解説

中村登と宮崎守の脚本を「明日への盛装」の中村登が監督したもので、桑野・山本コンビによる青春映画。「大願成就」の篠村荘三郎が撮影した。

1960年製作/77分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1960年1月15日

ストーリー

信州の山奥から、吉野・佐藤・大沢・池田の四人が大学受験のため上京した。彼らは先輩の医者小野の許に世話になることになった。試験は終った。ある日、小野の友人奥村の妹和子の誕生パーティーがあり、皆も小野に伴われて出席した。和子は彼らに好意をもち、東京案内をかって出た。吉野は和子に惹かれた。一行は夜になってチンピラと立廻りを演じ、警察の厄介になった。これが、和子の両親の心証を害した。--小野には朝子という恋人がいた。未亡人で、バーのマダムである。彼女は孤児を引取って保育園を経営していたが、財政が困難になりバーに出たのだった。試験の結果が発表になった。池田だけが不合格だった。吉野は、和子と兄の克巳を信州に招待、一行は山に登った。が、克巳が打撲傷を負い、天候も崩れ出して山小屋に避難した。翌日、救援隊に迎えられ下山したが、新聞は吉野を責めた。和子の両親も非難した。吉野は小野の下宿を出てしまった。和子は父の九州転勤が決まり、東京を離れることになった。朝子が晴海埠頭で作業員になって働いている吉野を見つけた。吉野が誰にも会いたくないと言うので、朝子は小野にも連絡しなかった。朝子の保育園が三周年記念で、祝賀会を開いた。皆が顔を揃えた。遊戯証々寺の狸ばやしが披露された。親狸になって踊っていたのは吉野だった。一同は大喜びだ。和子が九州へ旅立つ日が来た。発車のベルが鳴った時、和子は「いつまでも一緒に東京にいたい」と泣いて言ったが、汽車は二人を引きさくようにホームを出た。

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