密告(たれこみ)
劇場公開日:1968年5月14日
解説
「喜劇 初詣列車」の瀬川昌治と、「男なら振りむくな」の永井素夫が共同でシナリオを執筆し、瀬川昌治が監督したやくざもの。撮影は「続・渡世人」の飯村雅彦。
1968年製作/89分/日本
原題または英題:Secret Information
配給:東映
劇場公開日:1968年5月14日
ストーリー
元相良組の組長相良は、八年の刑を終えて出所し、古巣の銀座に姿を現わした。八年前、大場組の依頼で、土地ブローカー塚本を、部下の花村、井沢らと殺したのだが、その直後、何者かに狙撃された上、警察に密告されたのだった。いま、相良は密告者への復讐しか考えていなかった。井沢は堅気の食料品店主になっていたが、相良より先に出所した花村はかつての事件現場で殺されたという。その犯人は大場組の義足の男ということだった。やがて、大場に会って問いつめた相良は、事件の黒幕が木島産業社長木島であり、木島は塚本の土地を奪うために塚本殺しを仕組んだこと、相良たちを狙撃したのは殺し屋三木であることなどが分った。だが、密告者は誰なのかは分らなかった。相良はそんな時に、殺人直後の現場から井沢が姿を消していたのを思い出し、密告者が井沢に他ならないことを知って愕然とした。一方、相良は木島が密輸、汚職などのメモを、塚本に握られていたことも知った。しかも、そのメモは死んだ花村の手に渡っていたという。そんな時に、相良は木島の手で殺されそうになった。それを殺ったのは意外にも井沢だった。井沢は、密告者と怒る相良に、八年前の時は、密告しなければ木島らに殺されていたはずだ、と言った。相良らに塚本を殺させたあと、木島はその相良を殺そうとしたのだった。その夜、相良はかつての女みや子から、花村が預ったというメモを手渡された。それは木島に致命的な打撃を与える材料だった。一方、木島はことの次第を知って井沢の子供を誘拐したが、子供を救いに来た、相良、井沢と激しい拳銃戦を交えた。しかし、相良は脱出し、メモを警察に渡した。木島はそのために自ら命を断った。
スタッフ・キャスト
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相良守安藤昇
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井沢五郎木村功
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井沢ひろ子北林早苗
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井沢稔梅地徳彦
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みや子沢たまき
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三木鉄次高松英郎
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木島徹岡田英次
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大場治三郎安部徹
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花村敬一南廣
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星山芳彦佐竹明夫
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夫人昌子八代万智子
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塚本英郎沢彰謙
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古沢村上不二夫
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小野仙波和之
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元坊常田富士男
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チンピラA小林稔侍
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チンピラB須賀良
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ストリッパー中川久子
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運転手関敬六
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船頭打越正八
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マスター片山滉
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山荘の男A佐藤京一
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山荘の男B永山一夫
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山荘の男C北川恵一
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ダンプの男A山之内修
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ダンプの男B木川哲也
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ダンプの男C大塚興一
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ダンプの男D三鬼濁
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ダンプの男E久地明
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区役所吏員木村修
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相良組組員A水城一狼
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相良組組員B林田博
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大場組組員A植田灯孝
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大場組組員B土山登士幸
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大場組組員C川田信一
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木島産業社員A山田甲一
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木島産業社員B杉義一
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木島家の女中大竹真理子