喜劇 競馬必勝法

劇場公開日:

解説

「女たちの庭」の井手雅人と、「喜劇 急行列車」の瀬川昌治が共同でシナリオを執筆し、瀬川昌治が監督したコメディ。撮影は「黄金バット(1966)」の山沢義一。

1967年製作/91分/日本
原題または英題:Horse-Crazy
配給:東映
劇場公開日:1967年9月18日

ストーリー

予想屋の源三や早川が一目をおくほど競馬通の河辺は、会社では平凡なサラリーマンとして日々を送っていた。ある日、競馬場で知った峯岸という男をコーチして十六万円を儲けさせたのだが、実は峯岸は河辺の会社の新社長だったのだ。競馬に凝った峯岸は早速、河辺を秘書室付きに任命して、競馬データの収集をやらせた。河辺の妻みちえは、夫の安月給を補うため歯科医をやっているが、いままで堅く禁じていた競馬で河辺が出世してくれれば、と自らも競馬の研究を始めたのである。ところが、みちえの競馬熱が昂じるにつれて、河辺は競馬に興味を失っていった。競馬は自分の命の次に大切な金で儲けるから面白いので、社長のためにビジネス化されては面白味がない、と河辺は思っていたのだ。そんなあいだに峯岸は、次第に競馬に自信をつけていたが、ある日、大阪へ出張するため、三十万円を河辺に渡して大レースに「3-7」の一本買を依頼した。峯岸の狙いは大穴だったから、どうせ駄目だと思った河辺はその金を飲代に使ってしまった。ところが、峯岸の狙いは的中、河辺がその馬券を買っていれば五百万円の配当がついたのだ。慌てた河辺はその五百万円を峯岸に返すため源三やみちえとレースの研究を始め、データ算出の結果、木曜日の第九レースに狙いをつけ、大穴を狙って「1-4」に二十万円を投じた。だが、それはハズれた。馬券を捨てて茫然自失している河辺たちの耳に、ルール違反があって「1-4」が当りと報じるアナウンスの声が聞えた。紙屑回収問屋に走って死にもの狂いで当り券を探した河辺は、無事五百万円を峯岸に返すことが出来た。この出来事で、河辺も峯岸ももう競馬はやめて社業に専念すると誓ったが、翌日の競馬場には、相変らずレースに熱狂する二人の姿が見られた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0日本のキャピタリズムの終演 谷さんが読んでいた『ガロ』 経験が無い...

2023年11月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.030万といっても当時の価値なのでちょっとわからないが、とにかく大穴...

2021年3月3日
スマートフォンから投稿

30万といっても当時の価値なのでちょっとわからないが、とにかく大穴の馬券に賭けた社長の大金をどうせ当たらないだろうとタカを括って酒代にしてしまうハルオ(谷啓)。
社長が出張から帰ってくる前に配当金を工面せねばならない、どうすんだ。競馬を研究。
大勝ちすると狂っちゃうんだろうなと思わせるラスト。
競馬やった事ない人が観てもちゃんと面白い。評論家は競馬の神様といわれた大川慶次郎 本人。

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collectible

3.5☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 元祖『釣りバカ日誌』の競馬版 ...

2019年12月29日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

元祖『釣りバカ日誌』の競馬版

なんちゃってサラリーマンが谷啓。
成り上がりの電気会社社長には進藤栄太郎。

始めたばかりの競馬が面白くて堪らない社長。たまたま競馬場で出会った谷啓に馬券の買い方を教わったら大儲けしてしまいたちまち意気投合。
しかしこのなんちゃってサラリーマンが自分の会社の社員と知り…。

早い話が、『釣りバカ日誌』シリーズの浜さんすーさんコンビと同じの2人。
社内で競馬予想室を作り、そこへ谷啓を配属する進藤社長。
ところが谷啓は、奥さんの白川由美から競馬は禁止されている身。しかし、出世の為なら「ドンドンおやんなさい!」…と、こちらもなんちゃって振り。
この奥さん歯医者さんで。患者の1人が大井競馬場の予想屋伴淳三郎。
その娘に小川知子。
見習い予想屋で、娘の恋人が山城新伍。
実は谷啓は予想屋の伴淳三郎も舌を巻く予想上手な男。
2人は長年の顔見知りで、競馬に関しての愚痴を語り合う仲。でもそれぞれの家庭環境には興味なしとゆう間柄。
他には、コーチ屋に三木のり平に南利明。
谷啓の会社仲間に小松政夫。
序盤には丹波哲郎が登場し、穴馬券指南をすれば。終了直前には競馬の神様大川慶次郎が(無謀な買い方はダメ!」と諭す。

さてさてこの釣りバカ…じゃなかったこのコンビ。
進藤社長は流石に金持ちだけあって大金を惜しみなく注ぎ込む買い方。
一方で谷啓は、なけなしの100円玉を握りしめて勝負する買い方だけに、この社長の買い方が面白くない。
社長から大金を預かるが馬券は買わずに勝手に使い切ってしまう。しかし…この穴馬券が当たってしまったからさあ大変!
かくしててんやわんやの大騒ぎ。

いや〜面白かった〜!競馬好きには堪らない内容でした。
男の勝負を挑む伴淳三郎の生活感漂うコメディー演技がもう最高〜。
そして、他人の為に自分の家まで抵当にいれてしまう心意気に《漢》を見た(笑)

2010年12月18日 銀座シネパレス3

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松井の天井直撃ホームラン