黄金バット(1966)

劇場公開日:

解説

昭和六年頃、少年冒険雑誌で人気を呼んだ永松健夫の原作を、「脂のしたたり」の高久進が脚色し、「散歩する霊柩車」の佐藤肇が監督した特撮もの。撮影は「北海の暴れ竜」の山沢義一。

1966年製作/73分/日本
原題または英題:Golden Bat
配給:東映
劇場公開日:1966年12月21日

ストーリー

ナゾーと呼ぶ義手義足の怪人が、惑星イカルスの軌道を変えて地球にぶつけさせようとしていた。日本アルプスの山奥に、国連秘密機関日本支部パール研究所があり、所長パール博士を中心に超破壊光線砲の建造を急いでいた。これを使ってイカルスを爆破しようというのだ。その完成は特殊レンズをつけるだけになった。そのレンズの原石は、幻の大陸と呼ばれ、一万年前に海底に消えたアトランタス大陸にあるのだ。ヤマトネ博士を隊長に、大西洋海上をスーパーカーを駆ってレンズ探険に出た一行には、天才科学少年アキラも加わっていた。苦心してアトランタス大陸を発見したが、そこはすでに、ナゾー一味が占領していて、探険隊と戦がはじまった。その最中、パール博士の孫娘エミリーが発見した穴の中に、黄金バットが眠っていた。だが、エミリーがたらした清水をのんで眼からさめた黄金バットは、ナゾーの部隊を撃退して飛び去った。その時、黄金バットは連絡用としてエミリーに黄金のコーモリのブローチを渡していった。原石はパール研究所に運ばれた。ナゾーは空飛ぶ潜水艦に、ケロイド、ジャッカル、ピラニアの三人の幹部などを乗せて、パール研究所を攻撃した。そしてパール博士を誘拐し、人間複写でジャッカルをパール博士に化けさせ、研究所に忍びこませた。超破壊光線砲が完成したら地球を撃滅できない。どうしても、レンズの原石を奪いとらなければならない。ジャッカルは探し廻った。だが、エミリーに発見されてしまった。怒ったナゾーはナゾー・タワーを地球に運ばせ、パール研究所爆撃を命じた。最大の危機だ。エミリーは金色のコーモリに黄金バットを呼んだ。そのとたん、空中に黄金バットが現われた。ナゾー・タワーが破壊された。空飛ぶ潜水艦も粉砕された。そして、黄金バットの杖から放たれた熱光線はイカルスまでも自爆させてしまった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0ボーンナイト

2022年1月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

何となく名前は聞いた事はあったけど、見た事は勿論、どういうキャラかも知らなかった。
我、初めて鑑賞。ドクロ顔のヒーロー、“黄金バット”とは…?

昭和初期の紙芝居で人気を博したスーパーヒーローでありダークヒーロー。
悪党“黒バット”の活躍する紙芝居の最終回に、無敵で不死身の黒バットを葬る善玉として登場。これが凄い人気となり、その後漫画/TVアニメ/映画化されたとか。
本作は1966年の映画作品。
本作の話は…

惑星イカロスが地球に向かって進む! それは、宇宙の支配者ナゾーが地球を狙っていた…!
いち早く発見した青年アキラは、ヤマトネ博士らが属する国連のパール研究所にスカウト。
対する方法として、超破壊光線砲しかない。
そのレンズに必要な原石を手に入れる為、辿り着いたのは伝説のアトランタス大陸。
が、すでにナゾー一味が乗り込んでおり、海中から突如としてナゾータワーが現れた。
ピンチの一行の前に、棺が。謎のドクロの怪人。
水を注ぎ、復活。
我、黄金バット! 正義の為に共に戦う事を約束す!

はっきり言って、70分がちと長く感じるB級特撮。
話も演出も演技も特撮や合成もチープ。
パール研究所の面々もさることながら、ナゾー一味がお間抜け連中。
なもんだから、両者の戦いやスパイが潜入したり人質に取られたりしても、全く緊迫感ナシ。
TV特撮番組の劇場版ならまだしも、これが一本の単独映画作品…? 良く言って金掛けたヒーローショー。

ただのヤマトネ一行vsナゾー一味だったらとても見れたもんじゃなかった。
本当の意味で黄金バットに救われた。
オイオイ、一応ヒーローなのに無責任じゃないか?…とツッコミ所も多々。例えば、アトランタス大陸が沈没する際、「早く脱出しろ!」と言ってヤマトネらを置いて自分だけ先に脱出って…。
だけど、ピンチや助けの声を聞き付けるや否や、颯爽と現れ、ユル~いアクションで敵を倒す。
悪は必ず滅ぼす。死を以て。
それを表すドクロ顔。
ワハハハハハハハッ! ワハハハハハハハッ!
高笑いと共に。

もう半世紀以上も前のヒーロー。
でも見てたら、この現代風に、さらにダークチックにアップグレードしてリブートするのも面白いかもと思った。
なかなか魅力的で個性的なダークヒーローにしてスーパーヒーロー。

我、黄金バット!
いつの日か再び復活す…!

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近大

3.0映画館で観た記憶に残る最初の映画。

2016年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画館で観た記憶に残る最初の映画。

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tsumumiki