河内ぞろ あばれ凧

劇場公開日:

解説

今東光の原作を「河内ぞろ どけち虫」の笠原良三と「黒い海峡」の江崎実生が共同で脚色し、江崎実生が監督した「河内ぞろ」シリーズ第三作目。撮影は「砂の上の植物群」の山崎善弘。

1965年製作/96分/日本
配給:日活
劇場公開日:1965年4月18日

ストーリー

八百屋・お沢のところに入聟になり、今はスーパーマーケットの社長におさまっている仁助、藪下の生家で、生れつきの向うっ気でのしている多度吉、兄弟一の社交振りを発揮して、神戸で貿易商を営む永三の大西三兄弟は、亡父の三回忌というのに、あい変らずいがみあって村人たちの耳目を集めていた。そうしたある日、仁助が藪下のたんぼで測量を始めた。団地建設でにぎやかになる将来をみこした、仁助のマーケット拡張計画であった。ところが、これを知った多度吉は、地元を荒されてはだまっていられぬと、仁助のもとにどなりこんだ。が、この争いも近く海外へ旅に出る永三のとりなしで、こともなくおさまり、三人はそろって神戸のナイトクラブにくりこんだ。ここで仁助と多度吉は、永三のガールフレンドでグラマー歌手・春山ユカにすっかりのぼせあがって、早々に恋のさやあてが始った。が、そんなところに、仇敵・ハジキの林蔵が現れ、三人は協力して林蔵の子分を叩きのめした。数日後、仁助は突然マーケット建設計画を一時中止して、テント張りのストリップ興行をうつ決心をした。だがこれを伝え聞いた多度吉も負けじと、同じ目的で動きはじめた。そんなときユカが永三の紹介状を持って多度吉を訪れた。勇躍した多度吉は、昔なじみのストリップ一座と契約し、一方仁助もストリップ一座斡旋業の皆川を通じて契約をとりかわした。ところが、多度吉の子分・源次、仁助の子分・権三郎が、それぞれ悪どい興行主に契約書をだまし盗られ、形勢は逆転。二人は協力して興行することになった。が、そんな二人のテント小屋に、林蔵が殴り込みをかけ、二人はまきぞえをくって留置場に入れられた。数日後、花嫁姿のユカを従えた永三のあとにつまらなそうな仁助と多度吉の顔があった。

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