あの雲に歌おう

劇場公開日:

解説

赤松光夫の原作“高校生の性典”を「十七才のこの胸に」の須崎勝弥が脚色「特別機動捜査隊 東京駅に張り込め」の太田浩児が監督した青春もの。撮影は「いれずみ突撃隊」の山沢義一。

1965年製作/85分/日本
配給:東映
劇場公開日:1965年1月15日

ストーリー

原美千は、地方銀行の支店長の父と、妹千春の三人暮し。五年前に母を亡くしてからは、母親役もつとめる、女子高校生だ。彼女のクラスメートは、優等生の杉山健一、根は純情な不良学生津田亮三、チャッカリ屋の西条明子木剣に生きがいを感じる剣道部のキャプテン相川昌治など、みんな夫々に若さを謳歌していた。そんなある日、美千のクラスに新任の戸野村先生が紹介された。彼はモダンなセンスと明るいユーモアでたちまち生徒達の人気者となり、ブラック源氏と綽名をつけられた。美千はこの戸野村に教師以上の好意をいだき、ある日下宿に戸野村を訪ねた。が、そこには先客西条明子がいた。明子は自分の家の寺を下宿にするようにと勧めにきたのだった。戸野村は明子を帰すと、美千を街の喫茶店に誘った。そこにはウェイトレスとして動く美千の親友ユリがいた。ユリは私生児であることを悩み、ぐれて、街の与太者ブルにもてあそばれていた。しかし、そんなユリにも想う人、津田亮三があった。明子の勧めで鏡忍寺に引越した戸野村は、呑海和尚から、明子を嫁にと望まれた。しかし明子はそんなことにはおかまいなく、相川昌治に想いをはせていた。相川の姉礼子も同じ学校の先生であった。姉思いの相川は、明子と共謀して礼子と戸野村を結婚させようとした。一方戸野村を恋する美千は、ある日戸野村に愛を告白した。また美千の同情に反感を持つユリは津田が美千を想つていることをうらんで、ブルに頼んで美千を毒牙にかけようとした。しかし来合せた戸野村の活躍で美千は救われた。はじめはそんな戸野村を誤解した美千だったが、後悔した。ユリとの話合いで誤解はとけた。再び学園に明るさがもどった。黒板に戸野村と相川礼子の仲を祝福する落書きが一杯に書かれた。

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