君たちがいて僕がいた
劇場公開日:1964年5月23日
解説
富島健夫の原作を「光る海」の池田一朗と山本英明が共同で脚色、鷹森立一が監督した青春もの。撮影は「柳生武芸帳 片目の忍者」の藤井静。
1964年製作/95分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年5月23日
ストーリー
城山高校は、小田原にある。大学受験を控えてここも戦々競々としている。PTA会長田中大造の息子彰もその被害者の一人で、父親の有名校病にすっかり、精気をなくしていた。友人の佐藤洋や久保知恵子も彰に同情する仲間だった。洋の姉は、町一番の芸者幸奴で、洋を大学に入れるために、町のボス大造に追いまくられていた。大学進学を思い悩む洋を励ましているのは、母キヨと高野医院長との再婚を秘に願っているお茶目でよく気のつく、知恵子だった。幸奴も弟洋を気づかって矢吹先生に相談をもちかけたが、それが大変な誤解を招くことになった。体操の時間に彰が怪我をしたことで、怒った大造が、町の赤新聞を利用して、矢吹先生と幸奴の事を歪めて書きたてたのだ。また、女子学生も毒牙にかけたというのだ。矢吹先生に好意をもっていた知恵子が、先生の下宿を訪ねたのが誤解されたのだ。古沢校長の援護もかいなく、放校寸前となった矢吹先生を救をうと、生徒達も立ちあがった。PTA総会の日努力して集まった生徒達は、大造と犬飼教頭の強引な方法で、矢吹先生放校の採決がとられようとした時、洋と知恵子達が、会場に崩れこみ、ボスとして権力をほしいままにする大造を詰問した。そして、彰も加わって、矢吹先生をかばい遂に、生徒達は大造の陰謀に勝った。芦の湖にピクニックに来た皆の前で矢吹先生と幸奴の結婚宣言が発表された。