青い目の嫁はん
劇場公開日:1964年3月29日
解説
松山善三の原作を、林秀彦が脚色、「ローマに咲いた恋」の川頭義郎が監督したメロドラマ。撮影は「歌くらべ満月城」の荒野諒一。
1964年製作/84分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1964年3月29日
ストーリー
アメリカから留学しているエルザ・ハドソンは下宿の娘、なみの勧めで京都、奈良見物に出かけ、そこで出鱈目なガイドをしている丸橋吉男に出会った。それを非難して帰ってきたエルザは、なみに文楽見物を推められた。翌日文楽座を訪れた彼女はそこで丸橋吉男に出逢った。吉男こそ吉田小吉であり、アルバイトにガイドをしていたのだ。エルザは文楽にすっかり感動し小吉を待ちうけ弟子入りを頼むのだった。それからエルザの文楽生活が始まった。「文楽を世界に知らせるよりも先に日本に紹介する必要がある」と、説くエルザの強硬な意見は兄弟子達の反感を買った。しかし、エルザの熱心さにひかれた小吉は人形を手にしていろいろと教えてやるのだった。それを知った小吉の師匠吉田正三郎は、エルザとのつきあいを禁じた。余りのことに口答えする小吉をエルザは逆に叱り自らも正三郎の前に手をついて詑びるのだった。小吉とエルザの交際は進みやがて婚約した。が、エルザの父も小吉の父も反対だった。そんなエルザをなみは、励ますのだった。翌日、小吉を連れたなみは、兄の剛太郎にエルザとの結婚を許すよう掛けあった。あまりに熱心な二人のようすに、ついに剛太郎も折れ、エルザの父が日本にやって来たのを機会に、ハドソンの父も承服、ここに、芸術を基にした、青い花嫁はんが誕生した。