丹下左膳(1963)

劇場公開日:

解説

林不忘の同名小説より、「残酷の河」の内川清一郎、野口泰彦が共同で脚色、「残酷の河」の内川清一郎が監督した時代劇。撮影もコンビの太田喜晴。

1963年製作/95分/日本
原題または英題:Tange-Sazen
配給:松竹
劇場公開日:1963年11月17日

ストーリー

享保十五年、将軍家の日光御廟御修復の任が柳生藩に命じられた。柳生藩の当主対馬守や源三郎、源之丞兄弟はその莫大な費用の捻出に、百歳を超える一風宗匠に智恵を借りに出かけた。「柳生家には千万両の財宝あり」との一風の答え。その所在は伝家の名刀乾雲丸にしるしてあるという。しかし、時すでに遅く乾雲丸は司馬卜伝の娘萩乃の婚姻の引出物として江戸にとどいているころだった。柳生藩の急場を救うため源之丞が江戸へ向ったが、事情をうちあげない源之丞に怒った卜伝は司馬、柳生両家の試合で解決を迫った。源之丞の力は勝ち、約束通り乾雲丸を手にした時「待った」の声とともに現われた隻眼隻手の怪剣士丹下左膳。左膳は偶然会った萩乃の清純な美しさに惹れてやって来たのだ。源之丞に勝負を挑む左膳、飛ぶ柳生の秘剣天狗抄飛切りの太刀、一瞬早く左膳の濡れ燕の豪剣が源之丞の左腕へ……源之丞を破った左膳は娘とひきかえにと、乾雲丸を奪い去った。源之丞は刀の秘密を卜伝に打明けたが、それを盗み聞きしたお蓮と師範代峰丹波は、道場を乗取るため第一の手段として卜伝を毒殺した。その頃、江戸には喜多川頼母が倒着し、乾雲丸と一対の小刀坤竜丸二刀が揃って初めて秘密が分ることを源之丞に知らせた。それを聞いた老臣田丸主水正は愕然とした。そして、あわてて左膳のもとにかけつけた。が萩乃は丹波の手より左膳に救われ竜泉寺に難をさけていた。そこで和尚から先代の住職が門前で捨子と一緒に拾ったという坤竜丸を見せられた。一方萩乃は主水正から対馬守の書状を読まされた。そこには三十年前源三郎とは双子の兄弟があり、捨児として守刀に坤竜丸をつけ竜泉寺に捨てたことが記されており、その在りかを捜す様に書かれていた。主水正は左膳の顔を見て愕然としたという。果して左膳とは何者か? 乾雲・坤竜二刀の争奪は波乱に波乱を呼ぶ。

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