女弥次喜多 タッチ旅行
劇場公開日:1963年7月13日
解説
上村力がオリジナル・シナリオを執筆、監督した旅行もの。撮影は「下町の太陽」の宮脇博。
1963年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年7月13日
ストーリー
石油会社に勤める実子、和子、幸子の三人は一週間の休暇をとって東北の旅に出発た。懐の淋しい彼女らが考え出したのが、知人を訪ね次から次へとリレー式に友人を紹介して貰って旅を続けようという“タッチ旅行”だった。先ず最初は仙台へ転勤になった山中君を訪ね、松島や花巻温泉を案内して貰った。宮古市からはヒッチハイクに変更、盛岡へ向うトラックを掴えた。北上川畔を散策する三人は、ギター片手にオートバイで旅をするイカス男と知り合いになった。その男の推薦で八幡市の蒸の湯まで足をのばし、そこから八戸まではジープに同乗させて貰った。ヒッチハイクもここでストップ、途方にくれた三人が飛び込んだのはリンゴ園へ行く出稼ぎのバスだった。観念した三人は暫くここで働き、いろいろな人たちと言葉を交して多くを学んだ。秘境恐山のイタコを訪ねて固唾をのみ、次は能代へと旅は進められた。そこで世話になった実力者というのがヤクザの大親分と判り、路銀三万円を貰って早々に男鹿半島へ、その夜の宿で彼女たちは例のイカス男に会った。だが彼は大変なプレイボーイで、三人の持っていた路銀三万円をせしめてしまった。一文なしとなった三人は秋田にある会社の油田へ、たまたま到着するはずの会社令嬢の一行と間違えられた三人は、なるようになれとハンサムな技師に案内されるのにまかせ、その上東京への飛行機を頼んだ。間もなく彼女たちの正体はバレたが、その時三人を乗せた飛行機は既に離陸していた。