地方記者

劇場公開日

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解説

朝日新聞社通信部篇「地方記者」より、「キングコング対ゴジラ」関沢新一と「紅の海」の国弘威雄が共同で脚色、「B・G物語 二十才の設計」の丸山誠治が監督した記者もの。撮影は「女難コースを突破せよ」の玉井正夫。

1962年製作/90分/日本
配給:東宝

ストーリー

今日もペタルを踏んで田園地帯を取材して回る東朝新聞記者中野俊次は、中央の政治記者や事件記者のように派手さはないが、自分の住み馴れた土地に人一倍愛着を持っている。ある朝、中野は妻文子の叫びに床をとび出した。「豚十頭焼け死ぬ」の記事が各紙に大きく載っている。新任早早の三浦が豚死ぐらいと馬鹿にしての大失敗だ。「ここは東京じゃねえんだ!」中野にどなられた三浦は青くなって駈け込んだところは平尾警察署。そこで三浦は女の子とぶっつかり弁当箱をすっとばしてしまった。彼女の名は岸部園子。それを契機に二人は好意を持ち始めた。ある日、園子から三浦に電話がかかってきた。「子供が排水溝に落ちたの……」。三浦は風のごとくとび出して行った。そして、三浦と中野の活躍によって、東朝の記事は完全に各社を抜いた。ほっとする中野に一息つくひまもなく大事件が起きた。町の繁栄のために町会が誘致し創立した工場の汚水により、近海の魚が全滅し漁民に大打撃を与えたのだ。工場側と漁民との公聴会が開かれ両者の意見が真向から対立し、議場は大乱闘、多数の負傷者が続出した。翌朝三浦から保夫一家がオルグ団と応援団体幹部の入れ知恵でくも隠れしたと聞かされた。保夫の父戸川源造(漁業組合長)は、この間の乱闘騒ぎで逮捕状が出されているのだ。中野は源造のアジトを突き止めようと聞込みを始めた。が、漁民達の「どっちの味方だんす?」の一言に、中野は堪えられぬ孤独を感ずるのだった。この漁業問題は中野のカンと文子の機転も手伝って各社を完全に抜き、そして無事解決した。平尾の夏の宵は美しい。文子相手にビールを飲む中野の顔は地方記者のプライドに輝いていた。中野夫妻を見た三浦も、「園子と立派な家庭を築こう!」と心の中でつぶやきながら園子の待つ夕映えの砂浜へ足を早めるのだった。

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