山麓

劇場公開日:

解説

サンデー毎日連載、丹羽文雄原作の同名小説を「東京湾」の松山善三が脚色、「乾杯!ごきげん野郎」の瀬川昌治が監督したメロドラマ。撮影は「はだかっ子」の飯村雅彦。

1962年製作/105分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年7月1日

ストーリー

銀座の運動具店に勤める片桐雅子は恋人の速見信吉に正式に求婚されるが、その日、母の滝子から会計士桜井達との縁談を持ち出された。滝子は娘の結婚を自分の美貌を保つための資金かせぎというふうに考える女で、夫の良道はこの勝気な妻の影にかくれて無気力な男になっていた。こうした母によって雅子の姉三人は次ぎ次ぎに結婚させられていた。長女菊乃は、天文学者の大津という恋人がありながら資産家三つ峰のもとへ、次女操は五十嵐のもとへ、と。三女加奈子だけは母に反抗、恋人の鉄道機関士朝山と結婚、貧しい生活を送っていた。そんなとき、菊乃が三つ峰の女道楽にいたたまれず飛出してしまった。今まで莫大な仕送りを三つ峰から受けていた滝子は怒り狂って菊乃を探した。そのころ雅子は桜井に誘われ北海道旅行をした。逃げ出した菊乃は加奈子の許から滝子の姉で料亭由良富の女将牧子の所へ行き自活を決心した。彼女に同情する牧子は昔の恋人大津を菊乃に引き会わせた。大津は改めて結婚を申込むが、三つ峰の亡霊がその肉体に焼きついた菊乃は直ぐには返事ができなかった。三つ峰から片桐家に菊乃の荷物が届けられてきた。離縁されたのだ。怒る滝子は菊乃の着物を売り払った。そんな愛情のない滝子に初めて怒りを見せた良道は、滝子の反省を求める遺書を残し家を出た。八ガ岳の山麓--。ここに消えた良道を求めて四人の娘たちが集まった。滝子もきた。捜索隊の必死の努力で良道は助かった。滝子の目に夫を愛する涙が光っていた。そして愛情と結婚のなにかを知った雅子は、速見に結婚への意思を語った。

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