さすらい(1962)
劇場公開日:1962年2月3日
解説
「野獣の門」の小川英が脚本を執筆、「大平原の男」の野口博志が監督した歌謡メロドラマ。撮影は「機動捜査班 暴力」の松橋梅夫。
1962年製作/90分/日本
原題または英題:Love in the Air
配給:日活
劇場公開日:1962年2月3日
ストーリー
薄暮の東京港。精悍そうなマドロスがポケット・モンキーを肩に、ボロ貨物船から下りた。彼--佐竹正二は三年前まで江崎サーカスの空中ブランコ乗りだったが、コンビの塚田が曲芸中に墜落死をとげたのを自分の責任としてサーカス稼業をやめ、貨物船で働いているのであった。上陸第一夜、彼はキャバレー・パロマの笠松社長に用心棒になってくれと口説かれた。笠原と貸金の取り立てに黒木サーカスへ出かけた正二が、監視役を買って出て黒木サーカスに寝泊りする気になったのは、亡き塚田の恋人美也子がそこで働いていたからである。そんなとき、空中ブランコの花形で美也子に恋する津川浩が大ケガをした。正二の得意の早射ちも、呼びものを失ったサーカスの人気を挽回することはできなかった。石堂というブランコ乗りが雇われた日、小屋の裏手からあがった怪火は黒木サーカスに大打撃を与えた。正二は見えない敵に戦意を燃やした。やがて、それは乗ッ取りをたくらむ笠松の仕業と知った正二は、彼と手を切って黒木サーカス再建につとめた。恩人江崎団長からテントを借りた正二は、美也子や浩を相手に空中ブランコに妙技を見せて、大喝采を浴びた。自分に敵意を抱く石堂との技くらべにも、正二は凱歌をあげた。かくて、黒木サーカスは、昔日の人気をとり戻すことができた。海外公演のプロモーターであるウィリアムの注文で、ヘリコプターに取りつけたブランコ曲技のテスト当日、笠松は美也子と浩の搭乗機に時限爆弾を仕掛けたが、正二の決死的活躍で爆弾は海上に投下され、初のヘリコプターブランコは成功をおさめた。黒木サーカスが鹿島だちの日、前非を悔いた石堂が正二に、笠松の秘密を告げた。塚田の死は笠松が江崎サーカス乗っ取りのために仕組んだ大芝居で、その手先が石堂だったという。正二の疑いは晴れた。黒木一座を乗せた汽船が岸壁を離れた。正二は美也子と浩の倖せを祈りながら、ポケット・モンキーを肩に夕闇の港町を去って行った。
スタッフ・キャスト
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佐竹正二小林旭
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若原美也子松原智恵子
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石堂孝次平田大三郎
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津川浩沢本忠雄
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黒木隆造佐々木孝丸
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寅吉高原駿雄
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春美南風夕子
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広田弘松三郎
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友田神戸瓢介
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武里実
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克代和田悦子
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明子荒井八重子
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源さん島村謙次
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六さん水木京一
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笠松豪二本柳寛
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榎本深江章喜
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北川古田祥
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サブ木下雅弘
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南条雪丘恵介
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ケン鹿島貞夫
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江崎老団長菅井一郎
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塚田信吾上野山功一
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江崎サーカスの口上役近江大介
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ウイリアムハロルド・コンウェイ
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刑事A緑川宏
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刑事B峰三平
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笠松組乾分A山之辺潤一
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笠松組乾分B二階堂郁夫
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静風荘番頭須田喜久代
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パロマのボーイ平塚仁郎
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医者玉井謙介
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黒木サーカス団員A本目雅昭
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黒木サーカス団員B志方稔
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黒木サーカス団員C今川英二
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黒木サーカス団員D後藤勝義
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女団員A林浩子
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女団員B橘田良江
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女団員C夏今日子
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女団員D本間節子