恋をするより得をしろ

劇場公開日

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解説

司馬遼太郎の「下司安の恋」を、若井基成・林弘明が脚色し、「大当り百発百中」の春原政久が監督した喜劇。撮影は「お父ちゃんは大学生」の中尾利太郎。

1961年製作/71分/日本
配給:日活

ストーリー

通称下司安の安田安五郎のガメツさは天下一品。塵芥処理作業員を職業としているが、小学校を出てすぐ骨董屋に丁稚奉公をしただけに、骨董品にはなみなみならぬ眼力を持ち、たびたび掘り出し物をみつけては自分のボロアパートに運び、推定価格一億五千万円も貯えている。ところで、安五郎の寝起きしているぼろアパートは、家賃を半年もためている連中ばかり。業をにやした家主はアパートをつぶして違う建物を建てようと、住人達に立退きを迫っている。困り果てた一同は安五郎の部屋に集って今後の成行きを相談した。安五郎は持物の骨董品の中から白磁の壷を取り出し、旧友の立花を尋ねていった。東西物産KK専務の立花は、クラブ・ハイハイで客を招待中であった。そこへ押しかけた安五郎は、ハイハイのマダムを見て一目惚れ、壷を売りつけることも忘れてしまって恋患いとなった。だが、マダムは安五郎などは眼中になく、クラブのやりくりに四苦八苦していた。立花から安五郎が一億円以上の金を持っていると聞かされたマダムは、安五郎のアパートを訪れ、金のためなら何んでもしてみせる態度を示した。すっかり興ざめした安五郎は、百年の恋もさめてしまった。そして、一千万円を融通する代りにクラブ・ハイハイの入口を借りることにした。クラブの入口を陳列台に改造した安五郎は、骨とう品を売り出した。これがたちまち大評判、大盛況となった。安五郎はこの金でボロアパートを近代アパートに作り直し、追いたてをくった住人達を住まわせた。安五郎は今日も相変らず清掃車に乗り込んで街を走りまわっている。

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