やくざ刑事 俺たちに墓はない
劇場公開日:1971年8月13日
解説
「やくざ刑事」シリーズ四作目。脚本は前作「やくざ刑事 恐怖の毒ガス」でコンビを組んだ神波史男と監督の鷹森立一。撮影は「ずべ公番長 ざんげの値打ちもない」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
1971年製作/86分/日本
原題または英題:Kamikaze Cop,No Epitaph to Us.
配給:東映
劇場公開日:1971年8月13日
ストーリー
ファッションモデルとして人気のある北玲子と大光デパート副社長横尾雅也との結婚生活はわずか一カ月で破局を迎えた。離婚後、一人渡欧していた玲子は、パリで知り合った新進カメラマン、クロード田代と共に、大光デパートが主催する「世界有名ダイヤ展」が開かれる数日前に東京に戻ってきた。国際警察からの連絡で、帰国した二人を尾行していた尾形は、二人がフォト画廊の経営者荒木と会い、元ギャングの難波と連絡を取っていた所まで突きとめたが何者かに殺されてしまう。この知らせを聞いた隼田は、尾形の仇を討つためにも、彼らの組織をあばこうとこの仕事を引き受けた。隼田はまず難波に近ずくために、その手土産として、貴金属店を襲い、その現物をもって彼に接近した。難波は、隼田の腕を買い、早速、「世界有名ダイヤ展」に出品されるダイヤ強奪作戦のメンバーに加えた。だが、隼田はこのダイヤ強奪の裏には糸を引く者がいることを知ると、難波を尾行したが、難波も誰が組織のボスなのか知らされていなかった。姿を見せない組織の命令は、田代と玲子を通して難波に届いていた。いよいよダイヤが羽田に着く日、隼田のペテンを使った作戦は成功する。数日後、ある湖上でダイヤと現金を取引きする難波と隼田。しかし、組織のボスが荒木であることを知った隼田は、難波を裏切り、ダイヤを持ったまま姿を消してしまう。尾形の妹恵美が働く洋裁店で変装した隼田は、荒木のフォト画廊にもぐり込み、組織の秘密を探ろうと玲子に近づいた。そして、国外逃亡を計ろうとする荒木を追跡するが、その前に難波が立ちふさがり、サンドバキー車による三つどもえの大決戦がくりひろげられていった。