未亡人殺しの帝王
劇場公開日:1971年2月25日
解説
夜の帝王が生き馬の目を抜く大阪でドケチ女と対決する。脚本は「(秘)女子大寮」の小野竜之助。監督は「不良番長 暴走バギー団」の内藤誠。撮影も同作の山沢義一がそれぞれ担当。
1971年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1971年2月25日
ストーリー
九州の貧しい炭坑地に生れ育った浩は、父親が硅肺で命を断った時から、このさびれた町に、病院を建てることを夢みていた。ある日、父親の法事のために、九州の実家に帰っていた浩のもと、留守を預けた相棒の政から電報が舞い込み、浩は政の待つ大阪へ向った。博奕好きの政は、大村というサワ師のために、店と預金通帳を取られたうえ、浩の名儀の二百万の借金まで背負って大阪まで逃げて来たのだった。浩は、政の話を聞いて一度は怒ってみたものの交通事故で入院する羽目になる政を見て、ドケチの本場大阪で再出発しようと決意した。そして、デザイナーのもとこを手はじめに、長唄師匠春千代らにアタックしたが、サイフのヒモはかたかった。一方、大阪まで追ってきた大村のために、病院を追われた政は、街で昔のダチ公初子と出逢った。久々に釜ケ崎のアパートに戻った浩は、アパートが、大阪一のドケチ男で資産家の栗林産業社長栗林と組んだ大村たちのために窮地に追い込まれていることを知った。同じ山の出身者であるアパートの家主や住人たちのために、浩は借地のための三千万円の契約金を揃える決意をした。そして、栗林の別れた女房で、栗林産業の大株主で実力者の栗林タカの攻略を始めた。また、政も印相鑑定師となって栗林、大村に対決を挑むのだった。芦屋の栗林邸にのり込んだ浩は、ドケチ一本の生活を続けていたタカをとき伏せるのに四苦八苦。一筋なわではいかなかったが、一夜続いた勝負は浩が勝った。タカから三千万円受け取った浩は、政とともに、栗林、大村が待つ事務所へと向うのだった。