やくざ刑事 マリファナ密売組織
劇場公開日:1970年10月17日
解説
やくざ刑事シリーズ第二作。脚本、監督は前作同様、神波史男と野田幸男のコンビ。撮影は「現代任侠道 兄弟分」の稲田喜一が担当。
1970年製作/89分/日本
原題または英題:Kamikaze Cop,Marihuana Syndicate
配給:東映
劇場公開日:1970年10月17日
ストーリー
警視庁特捜部の隼田志郎は誠和会の資金源マリファナの輸入ルートを探るため、警察に追われる幹部の石黒を救けて組織の中にもぐりこんだ。そして会長の真野を襲った関東進出を企む夏井興業の放った三人の殺し屋を撃退したことで、石黒預りという特別待遇の身となった。石黒と隼田は真野の命令で夏井暗殺を実行するが、元刑事の酔いどれ殺し屋須藤に邪魔された。このマリファナルートの新たな出現に、隼田は夏井興業への潜入を命じられた。やがて隼田は誠和会幹部の集合場所と時刻を手土産に夏井興行入りした。ために真野以下は皆殺しの憂目にあったが、石黒だけは隼田の計らいで難を逃れた。しかし石黒は隼田の裏切りを知り、復讐心に燃えた。メキシコ、某国大使館、夏井。隼田はついに麻薬ルートをつきとめた。仲介役は政界の黒幕、島重蔵だった。隼田は危険をおかし、大使館に忍びこむが、捕えられてリンチ。この危機を救ったのは意外にも自分の短命を知っている須藤だった。胸を射ぬかれた須藤は大取引の場所を冥途の土産に息土断えた。数日後、海をのぞむ島の別荘は黒背広によって十重二重に囲まれていた。隼田はセスナ機からのスカイダイビングで、そのど真中に飛び降りた。隼田との対決を後日に約束した石黒も、ダンプカーを暴走させて突っこんでいった。ダイナマイトの炸裂と自動小銃の唸りとで、丘は戦場のような悲鳴をあげた。軽飛行機で逃げ出す夏井と島。その飛行機の足によじのぽる隼田。速力の落ちた飛行機は森にぶつかり爆破炎上した。一瞬早く地上に飛び降りた隼田に向って、石黒は隼田との決闘を心残りだと言い残して死んだ。