十代の妊娠

劇場公開日:

解説

一昨年夏の「ある女子高校医の記録 妊娠」に始まったジュニア・セックス・シリーズ。脚本は「女秘密調査員 唇に賭けろ」の長谷川公之、監督は「高校生番長」の帯盛迪彦。撮影は「あぶく銭」の森田富士郎が担当。

1970年製作/81分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1970年7月1日

ストーリー

クラス委員の節子は、中原教頭に呼び出された。それは、早苗の行動にとかくの風評があるが、その自主的解決をしてほしいということだった。節子は尾行の結果、早苗が隣りの男子高のハンサムボーイ、本山高夫や中原英彦とのつき合いのあることを確認したが、早苗からは教頭のイヌとなじられて心を痛めた。また、英彦は節子の清潔な美しさに、棒を呑んだように立ちつくしていた。事の次第を教頭に報告する前に、節子は友人の桃代に相談に出かけるが、桃代から意外な事実を打ち明けられた。妊娠だというのだ。驚いた母親の久乃は、相手の武志の家に怒鳴りこむが、彼の父、俊作はめっぽう桃代が気に入っており、二人の仲を簡単に認める始末。後に、これが想像妊娠であると判明したが、時すでに遅かった。そのころ、英彦の高校では文化祭が開かれていた。英彦は心理学研究班の実験で、暗室にいたが、偶然にもそこに、夢にまで見た節子の姿を見つけると、いやがうえにも胸が高なるのを感じた。色彩と音響の騒々しい交錯に、一層刺激をうけた英彦は、自制心を失い、節子を押し倒した。数カ月後、思いきって、産婦人科医の門をくぐった節子は、怖れていたことが事実となり、目の前が急に真っ暗になってゆくのを感じた。節子はひたすら謝罪を乞う英彦を許そうとはせず、やがて絶望を感じながらも、敢然と堕胎手術をうけた。これを知った教頭たちは、つくづく若者の性知識に対する成熟の速さに驚くのだった。

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