縄地獄
劇場公開日:1978年6月24日
解説
暴力団を追放された男の復讐事件に巻き込まれ、惨めに変貌していく女の姿を描く、団鬼六原作の同名小説の映画化。脚本は「信州シコシコ節 温泉芸者VSお座敷ストリッパー」の今野恭平と「修道女ルシア 辱す(けがす)」の小原宏裕の共同執筆、監督は小原宏裕、撮影は「先生のつうしんぼ」の仁村秀信がそれぞれ担当。
1978年製作/69分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1978年6月24日
ストーリー
南原組組長の通夜の日、部屋に戻った秋子に、かねてより彼女に思いを寄せていた五郎が襲いかかった。秋子と将来を誓い合っていた才治は、拳銃で、五郎の小指を撃ちとばす。南原組を追放された五郎は悪徳金融業者の花村と手を握り、南原組への復讐をたくらむ。二人は南原組の幹部・井沢の娘、町子を緊縛し、その写真を井沢に送った。事情を知った秋子は町子を救うために、花村の事務所へ行くが、逆に掴まり、犯されてしまう。強姦されながらも、秋子は性の喜びを知るのだった。大阪から帰り、秋子の消息を知らされた才治は、花村の事務所に殴り込むが、ふいをつかれ縛りあげられる。花村の思わくどおり、彼は南原組組長に襲名された。生きる希望を失なった才治は、心中してくれと秋子に言い残すと、自ら手首を切る。朝の陽光が、鮮血を浴び、屍となった才治を照らし出していた。しかし、秋子のうるんだ目は、入り口に立つ五郎を見つめ続けているのだった。