宇能鴻一郎のあげちゃいたいの
劇場公開日:1978年1月7日
解説
会社を舞台に、OLと彼女たちを狙う男性社員がくりひろげる騒動を描く、宇能鴻一郎の同題名小説の映画化。脚本は「団地妻 雨やどりの情事」の久保田圭司、監督は「若妻日記 悶える」の林功、撮影も同作の山崎敏郎がそれぞれ担当。
1978年製作/70分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1978年1月7日
ストーリー
北沢ユリは、会社で行なわれる成人式へ向っていた。超満員の電車の中で、ユリは痴漢に襲われる。振袖姿で見動きがとれないユリは痴漢になすがままにされた。成人式の帰りに、ユリは課長の真山にしつこくいい寄られるが、彼女は同僚の浦川を愛していたので拒むのだった。そんな時、社員旅行でスキー旅行に行く計画が発表される。気持に胸おどらせるユリはバスの中で憧れていた浦川と隣り合う。夜のバスの中で、社員は闇に乗じて愛し合っている。そんな周囲に刺激された浦川はユリを求めてせまっていく。だが、その時バスが急ブレーキをかけたため、二人は目的を達成できずに終わった。旅館に到着した晩ユリは課長に襲われる。あまりの強引さに、ユリは浦川のことはあきらめて、覚悟を決めた。その時、仮面をつけた男が現れ、課長を殴り倒してしまう。殴りかかった男が浦川であると知ったユリは、嬉しさのあまり彼の胸にとび込んだ。ユリの愛を知った浦川は彼女を強く抱きしめるのだった。入社して以来ユリが心に秘めていた浦川ヘの思いが、嬉しさのあまり彼女を勇気づけ、大胆な行動をとらせたのである。どこかたよりない浦川も、ユリに励まされ、彼女を幸せにすると心に誓うのだった。