白夜の調べ

劇場公開日

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解説

音楽が取りもつ縁で、夫がありながら作曲家と愛し合う新進ピアニストの苦悩を描く。脚本は「想い出の夏休み」のセルゲイ・ソロビヨフと柏倉敏之、監督は「青年の樹(1977)」の西村潔と「想い出の夏休み」のセルゲイ・ソロビヨフ、撮影はゲオルギー・レルベルグがそれぞれ担当。

1978年製作/95分/日本
配給:東宝

ストーリー

レニングラードの音楽院で新進ピアニストの矢代悠子は、ソビエトの作曲家・イリアと出会った。悠子はイリアが新しく作曲した協奏曲のレッスンのために、日本からやって来たのである。イリアに誘われるまま、悠子は彼の家を訪ねた。家にはイリアの育て親・ソーニャ、イリア同様、戦争孤児としてソーニャに育てられた画家のフェジャ、そしてイリアの息子・アリョーシャが住んでいた。そこで、悠子は、イリアの妻は天才バレリーナであったことや、アリョーシャを生み、彼女は死んだことを知る。悠子は日本に残っている夫のことを思い出す。白夜送りの祭りの夜、悠子はイリアへの愛と夫への思いに板ばさみになっている苦しみをイリアに打ち明けると、彼も悠子への愛を語った。イリアへの思いを断ち切るため悠子は旅に出るが、旅先でも彼を忘れることはできなかった。しかし、愛するがゆえに、イリアの前から姿を消そうと悠子は決意する。レニングラード空港を飛び立った悠子の手には、完成した協奏曲の楽譜が握られていた。一年後、フェジャの描いた悠子の絵を抱いて、イリアは京都を訪れた。静かにイリアを迎えた悠子は、自分の家ヘイリアを招いた。そこでイリアは、悠子の夫・康夫の心臓病を示すレントゲン写真をみつける。医師であった康夫は、自分の死期が近いことを知って、レニングラードへ悠子を旅立たせたのだった。お盆の灯籠流しの日、嵐山の河原にたたずむ悠子とイリアは、川面に浮かぶ数千の灯をながめながら、二人の運命の不思議に想いをはせていた。それから数日後、京都の録音スタジオで、悠子とイリアはならんですわり、演奏し終わったばかりの協奏曲のテープを聞いていた。レニングラードで出会ってから今日までの数々の思い出を揺れ動く旋律の中に託したイリアの曲は、悠子の成長した演奏によって美しく響きわたった。二人は新作の発表を前にして、記者会見に出席した。記者団からやつぎばやに質問されながらも、二人の心はそこにはなかった。去年の夏から始まった二人の思い出は、互いに忘れえぬ傷を持った男女の夢であったのだろうか。白夜の中で芽生え、はぐくまれていく愛のゆくえを追って、二人は互いに、作曲者とピアニストの姿の中に愛を語ろうとしていた。

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映画レビュー

2.5日ソ合作の観光映画に終わる文化交流のひとつ

Gustavさん
2021年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

日本の東宝とソ連のモスフィルムが共同で制作した作品。監督も「想い出の夏休み」のセルゲイ・ソロビヨフと西村潔が分担し、主演が作曲家役ユーリー・サローミンとピアニスト役栗原小巻のダブル主演の文字通り共作なのだが、結果的にはどっちつかずの何を描きたかったのか主張の弱い映画に終わる。主演二人の魅力がなく、両国の古都・京都とレニングラードの観光映画の印象しか残らない。ソビエトは、国家的規模で芸術にも力を注いでいる大国だ。映画、音楽、バレエなど西洋文化の中で水準以上のものを継承している。この作品では作曲家イサーク・シュワルツが映画音楽を担当して、冒頭から最後まで断片的ではあるがピアノ協奏曲が流れ、その悲哀の情感豊かな音楽がムードを高めてはいる。しかし、映画音楽としての重量感はなく、京都でこの協奏曲を録音するスタジオシーンの迫力も欠ける。
日本人から観ればソビエトの白夜の風景は美しく、エキゾチックな雰囲気の中それなりに物語を見詰められる。ところが京都のお盆の描写は在り来たりでつまらない。ソビエトの人が観れば、その反対になるのだろうか。背景と人物と恋愛意識が溶け込んでいない。モンタージュがなく、フォトジェニーでもなく、二国間の政治的で今日的な問題が加味されているでもなく、作品より二国間の文化交流に意味があったと言えるか。実際、昨年公開予定が、日ソの漁業問題発生で避けられ、今年漸く公開となった事情がある。政治に左右される映画産業の実態のひとつになってしまった。

  1978年 2月4日  郡山松竹

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Gustav
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