若妻日記 悶える

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解説

ブルー・フィルム史上幻の名作といわれた“風立ちぬ”をはじめ、数々のブルー・フィルム製作に没頭した人間たちの熱念や生きざまを描く。脚本は「ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!」の下飯坂菊馬、監督は「むれむれ女子大生」の林功、撮影は同作の山崎敏郎がそれぞれ担当。

1977年製作/69分/日本
配給:日活

ストーリー

風に謡れる真菰。黙々と働く若い男女。燃えるような真夏の陽ざしの下で、若妻の肌に汗が光る。初々しく美しい若妻は、夫の熱い視線を受けて伏目がちに恥じらう。夫の手が静かに若妻のもんぺの中へ。あらわになる若妻の太腿。若妻の恍惚とした表情……。「風立ちぬ」は日本のブルー・フィルム史上に幻の名作と言われる伝説的作品だった。この映画の監督である赤沢は、昼、区役所に勤める平凡なサラリーマンである。しかし、ブルー・フィルム製作となると、異常な執念を燃やし、自分の作品は芸術作品として疑わない。赤沢がとり分け「風立ちぬ」に異様なほど情熱を傾けた理由は、実は若妻役を演じた民子という女が、赤沢と十六年前に結婚し、ある痴情事件がもとで別れた洋子にそっくりなためであった。赤沢は今だに洋子の幻を追い続けていた。民子の写真を見ながら自慰行為にふける赤沢のマンションへ、以前赤沢の映画に出演した早苗が子供を背負って訪ねて来た。亭主に捨てられ男を求める早苗に、赤沢はカメラマンの広田を紹介する。早苗は広田と意気投合し、彼のリードで久しぶりの男に酔いしれた。そんなある日、新宿の上映会で「風立ちぬ」が警察の捜査を受ける。「風立ちぬ」を捜査のため見ていた警察官の一人が民子を見つけた。赤沢の憧れる民子は、補導歴があった。取調べを受けた民子は、赤沢の連絡先をあっさり言ってしまう。連行された赤沢は冷静に自作品の芸術性について説明した。しかし、民子が更正しかけた時に、この映画に出演したために失落した貢仕を追求され、自分の過失を知らされた赤沢は、もはや情熱も希望も失なっていた。赤沢は懲役二年の判決をうける。法廷で無表情に立ちつくす赤沢。法廷を出る赤沢に悪びれた様子はなかった。しかし、その後ろ姿には、ことばでは語りきれない男の寂寥感が漂っていた。

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