ヘリウッド
劇場公開日:1982年6月5日
解説
地球人の植物化を企む宇宙の悪漢、それを阻止しようとする宇宙からの使者、悪漢の手下のフリーク達、美少女トリオらが入りみだれて展開されるSFコメディ。「歌姫魔界をゆく」の長嶺高文が監督・脚本を担当。撮影は志賀葉一、音楽は出演もしている遠藤賢司が手掛けている。
1982年製作/75分/日本
劇場公開日:1982年6月5日
ストーリー
宇宙暦2001年。悪漢ダンスは地球へ。地球征服の鍵を握るアップル君もダンスを追って地球へ向かった。ダンスの地球征服を阻止せよと宇宙大王に命じられたビワノビッチは、ダンスを求めて百光年、ようやく地球にやって来た。ここ地球では、今を去る十七年前、川に流れていた大きな桃を拾った聖白麗女学院のナべ島神父が、その桃の中から現われたアップル君を育てていた。だが、ある日、アップル君が姿を消し、ナべ島神父は半狂乱。学院生徒の姫花、白菊、蘭子の三人で構成している美少女探偵団は、アップル君の部屋の壁に松玉斎ダンスのポスターがはってあったことから、彼に会いにゆくが、そんな人は知りませんと言われる。ダンスはシルバースター一座を率いており、団員のポンプ、シンバルは整形変態外科医パンク博士の失敗作なのであった。さて、姫花の父で農学博士のおたべ教授は書斎内にある畑にこやしをやりながら、人間の臀部は植物のためにあるという学説を発表。大王は「満月、兎が舞う時、月に吠えろ、その時ダンスを滅ぼすのだ」と教える。ナべ島神父はシルバースター一座にのり込むが、アップル君奪回に失敗しゲイバーに勤めるようになる。ダンスはアップル君にうんこを食べさせたり、こやしをやって地球征服の準備を着々と進める。彼に反抗し「植物人間の改造をしても面白くない。普通の変態に戻りたい」とわめいたパンク博士の脳みそをぐちゃぐちゃにするダンス。博士を正常にもとすため、おたべ教授を誘拐してきて、あやしげな手術をやる。家へもどった教授は玄関で兎になって踊り出す。ビワノビッチが月に吠え、シルバースター一座でダンス一味とビワノビッチやナべ島神父らの死闘がくり広げられた。おたべ教授は「彼らは迷宮へ旅だった。だが、別の世界で生きているはず」と語る。東京湾の風景描写のあと、再びシルバースター一座内でエキストラを含めた登場人物全員が、ベートーベンの第九交響曲“歓喜の歌”を合唱する。