トラフィック(1971)

劇場公開日

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解説

「ぼくの伯父さん」シリーズの喜劇作家ジャック・タチによる最後のフィルム作品となった長編第5作。パリの自動車会社で設計技師を務めるユロ氏。アムステルダムで開催されるモーターショーに新型キャンピングカーを届けることになった彼は、広報のアメリカ人女性マリアやトラック運転手らとともに現地を目指す。ところが、パンクや渋滞、交通事故など、様々なトラブルに見舞われ……。2014年「ジャック・タチ映画祭」にて、コマ落ちしていたフィルム4分を復活させた完全版を上映。

1971年製作/97分/フランス・イタリア合作
原題:Trafic
配給:日本コロムビア
日本初公開:1995年6月23日

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映画レビュー

5.0「引き」のギャグ美学の集大成

PWさん
2018年8月1日
Androidアプリから投稿

こんな映画をマイ・オールタイム・ベストにするのもどうかと思うような、敬愛するジャック・タチ監督の、究極のヘンテコ・スラップスティック・ロードムービー。ヘンテコな映画だ、というのが分かりやすく感じられるぶん、まだ人に勧める余地があるかも、と信じているが、これが同監督の前作『プレイタイム』になると、どこがどうヘンテコなのかさえも分からなくなり、オチのない話を放置状態にするシークエンスの連続に、唖然とするしかなく、どうにもこうにもレコメンドしにくいという…。そんなジャック・タチの類まれなる作家性は、トリュフォーやオーソン・ウェルズが早い時期に気付き、絶賛していたと言うし、多分、お薦めするのもアリなんじゃないか、と…。

モーターショーに向けて、パリのある自動車会社が開発した多目的キャンピング・カ―を出品するため、この車と共に、一行がショー開催地のアムステルダムまで国境を越えていくのだが、いろんな障害のため、なかなか目的地にたどり着けない、という不条理劇。ネタバレしようがないほど、見事にさしたるストーリーなし。有益なセリフもほぼなし。誤解を恐れずに言えば、すべてが“ムダ”と“余白”で構成された1時間半。主役は人間ではなく、このキャンピング・カーだろうか。なんといってもこの車、機能がオトボケで可愛いのだ。ボンドカーのように敵をやっつける機能はないが、フロントを引っ張り出すとグリルになっていてお肉が焼けたり、ひげ剃り機能があったりと、いろいろとお茶目。そして、一応は狂言回しとなるユロ氏。観客に気付かれなくてもいい、と言わんばかりに、スクリーンの隅っこでさりげなく連発する地味な職人ギャグは、まさにユロ氏=ジャック・タチならでは。ハリウッド・スタイルとは異なる方法論で導き出された「引き」のギャグ美学を、一つひとつ見逃さずに捉え、静かに見守ることの楽しさ。

道路で玉突き事故に遭った車の部品が、ドリフのコントさながらに派手に散らばって転がると、運転手たちが車を降りて一斉に、それぞれの部品をひたすら追いかけ、さらには車本体までが、壊れたバンパーを口のようにパカパカと開けて、部品を追いかけるシーンが、個人的にはドツボ。他にも、ストーリーは連鎖しないくせに、すっとぼけた小ネタだけはドミノ倒しのように細かく連鎖していく。そんな様子をおかしく観ているうちに、自動車が限りなく生き物のように愛おしく、逆に人間がオートメーション化された機械のように見えてくるから不思議。逆転の発想が生んだ、愉快で洗練されたモータリゼーション風刺劇だ。あと見逃せないのが、女性への粋な気遣い。ニクいぞ、ユロ氏。

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PW

5.0作り込み、細部への緻密なこだわりと熱を露わにし過ぎない情

平一さん
2018年6月12日
iPhoneアプリから投稿

作り込み、細部への緻密なこだわりと熱を露わにし過ぎない情

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平一

4.0すごくおしゃれで面白い また、この映画作りのための信念がすごい と...

文たさん
2017年2月27日
PCから投稿

すごくおしゃれで面白い
また、この映画作りのための信念がすごい
というか面白い
いい性格してる主人公

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文た
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