恋路(1991)

劇場公開日:

解説

昔の恋人の出現に揺れるヒロインの姿を描く女性映画。監督・脚本は「フランスの友だち」のジャン・ルー・ユベール。エグゼクティヴ・プロデューサーはジャン・クロード・フリューリー。製作は「フランスの思い出」のアラン・ドパルデュー。撮影は「フランスの思い出」のクロード・ルコント。音楽は「プラトーン」のジョルジュ・ドルリュー。編集はレイモンド・ギュヨ。衣装はアニック・フランソワが担当。

1991年製作/フランス
原題または英題:La Reine Blanche
配給:アルバトロス・フィルム=セレスコスメプラン
劇場公開日:1993年11月13日

ストーリー

フランスはロワール河口にある小さな港町トレントムール。一九六〇年初頭、町は活気に満ちていた。老人リュシアン(ジャン・カルメ)、その娘リリ・リポッシュ(カトリーヌ・ドヌーヴ)、彼女の夫ジャン(リシャール・ボーランジェ)、そして四人の子供たちのリポツシュ家はこの町で水道屋を営んでいた。ある日、二十年ぶりにイヴォン・ルガルデック(ベルナール・ジロドー)という男が、黒人の妻アナベール(ロール・ムートゥサミー)と美しい娘ミレイユ(ミュリエル・プルタール)を連れて、町に帰ってきた。かつて美しいリリを巡って、イヴォンとジャンは恋敵でもあり親友でもあった。イヴォンは二十年前、カーニバルでリリが“白い女王”に選ばれた日に、突然町を出ていったのだ。彼はずっと南の国で暮らし、そこで結婚し、事業に失敗して戻ったのだと言う。リュシアンには誰にも知られたくないイヴォンとの密約があった。実はリュシアンは、内緒でこの町から出ていくことを条件に、借金に苦しむイヴォンに金を用立てたのだ。リュシアンは派手好きでやまっ気のあるイヴォンより、地味でまじめなタイプのジャンの方を、親としてはリリと結婚させたかったからである。それを知らないリリは、彼が突然自分の前から去ってしまったことに、ある種裏切られたような思いを抱き、彼を忘れようとしていた。ジャンはイヴォンがいなくなってリリと結婚できたことに負い目を感じながらリリと生活してきた。カーニバルで白い女王を乗せる山車に、イヴォンが自分の娘を乗せたいと言い出した時、ジャンの思いが爆発し、二人は大喧嘩する。リリとジャンの間にも溝ができはじめ、リュシアンはこんなことになった責任は自分にあると過去のいきさつをリリに告白、リリは深い悲しみに沈む。数日後、先日の一件を謝りにイヴォンはリリのもとを訪ね、二人は過去のわだかまりをすべて水に流す。が、そんな二人の様子を見たジャンが誤解を招き、彼は遂に家を出る決心を囲める。カーニバルの日、ミレイユが白い女王に選ばれ、それを見守るリポッシュ家とルガルデック家の人々は、過去と訣別し和解する。だがジャンの決心は変わらず南の国へ行く船で旅立っていった。一か月後、リュシアンにさとされ本当はジャンを愛していることに気がついたリリは、彼を迎えに行くため船に乗るのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ドヌーブ

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

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