レ・ミゼラブル 青年マリウス

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解説

レイモン・ベルナール監督になった「レ・ミゼラブル」三部作の第三部である。なおキャストは第二部と同様で、カイユウ扮する所のマブーフ爺さんが初めて登場するのみ。

1933年製作/フランス
原題:Les Miserables La Jeunesse et La Vieux

ストーリー

一八三二年、青年気鋭の共和党は、王党に属しながら共和主義者であったラマルク将軍の葬儀の日に決起した。アンジョーラを首領とする青年の一隊は、防塞に担って王党の軍隊を迎えた。彼等と行動を共にしたマリウスは、この騒乱の中にあってもコゼットの愛に対する悶えに苦しんでいた。ジャン・ヴァルジャンはコゼットの激しい恋を知ると自らマリウスを訪ねて防塞へ出掛けた。秘かにマリウスを愛するエポニーヌも、コゼットから彼に宛てられた手紙を持ち男装して防塞に這入り込んだ。既に火蓋は切られパリは硝煙に包まれた。そしてかのジェヴェールも亦共和党員に変装して防塞へ紛れ込んだ。浮浪少年ガヴローシュは共和軍の真先に立っていた。彼等の烈々たる気魄も利あらずして続々と相次いでたおれる者が出た。ジャヴェールはスパイである事を発見されて捕縛された。勇敢なガヴローシュもたおれた。そしてエポニーヌはマリウスの前に立ちふさがって敵弾に胸を貫かれた。彼女はコゼットの手紙を渡し、愛する人に抱かれて死んだ。マリウスはその手紙でコゼットの深い愛を知ったけれど、既にその時は共和軍は死地を脱する事は不可能になっていた。最後を知ったアンジョーラはジャヴェールの処置をジャン・ヴァルジャンに委ね、防塞に立ち上がって勇ましくたおれ、マリウスも傷ついて気絶した。ジャン・ヴァルジャンは十幾年も自分を苦しめたジャヴェールを、縛めを切って逃がしてやった。そしてマリウスを背負うと唯一の逃れ道である下水道を伝って漸く出口へ来ると、又もジャヴェールが待っていた。彼は二人を馬車へ乗せて家へ送ると、其の侭姿を消したが、次の日、セーヌ河に身を投げた彼の死体が発見された。やがて動乱も納まりマリウスの傷も癒えると、ボンメルシイ家では彼とコゼットの盛大な結婚式が行われたが、ジャン・ヴァルジャンは徒刑囚だった身を遠慮して式に現れず、次の日にマリウスを訪れて凡てを打ち明けた。コゼットの幸福こそは彼の生涯の望みだった。彼は為すべき凡てを為し遂げたのである。そして彼は若い二人に見守られ、「神は正しい、人間だけがともすると不正なのだ」という言葉を残し、波乱多かりし偉大なる一生を終えた。

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