マノン・レスコー

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解説

ドイツベルリンのベルリーネル映画会社で、フランスの有名なロマンスなるアベ・プレヴォー原作のマノン・レスコーをフリードリッヒ・ツェルニック氏が脚色し、ビート・シャッハ氏及びカール・グルーネ氏が共同で監督したものであって、主役マノンにはリア・マラ嬢が扮し、相手役はワルター・ゲーベル氏である。無声。

ドイツ
原題:Manon A Song of Love

ストーリー

マノンは母親の意志によって尼寺に入ろうとしたが途中恋人のグリューと共に逃亡する。しかるに、マノンの兄が破戸漢でマノンを食い物にしようとして二人の仲を裂く。二人は兄の詭計に乗せられて互いに誤解し、マノンは恋人に棄てられたものと思って他に金持ちを恋人とし、グリューはマノンが心変わりしたものと思い込んで僧院へ入る。一年後マノンは過ぎし日の胸の創痍に堪え兼ねて僧院に懺悔に行き、計らずもグリューと再会して互いに心底を了解し、共に遁れてパリーの郊外に隠れる。マノンの兄は執念く付きまとって二人の貯金を盗み出し、窮乏せる二人を唆して土地の富裕な道楽者を欺して金を巻き上げようとした所、これが二人の身に禍して獄に下る事に成る。間も無くグリューだけ許されたが、マノンは不許可と聞いて之を破獄させ共に逃れる。マノンは捕らわれ終身流竄の刑に処せられる事に成り、遠くアメリカのニューオルリーンスに送られる。しかし熱烈な愛と不撓の誠心とはグリューをしてあくまで恋人の跡を追わせる。この時既にマノンは辛苦の結果不治の病に冒されて居た。二人は刑地で苦役を共にしている内典獄の計らいでマノンは骨の折れない仕事の方に移されたが、それは典獄に下心があったからで、ようやく二人が安易な心に成って結婚の契りをした後、或日マノンを典獄の手から救おうとしたグリューは彼をたおし、二人は四たび逃れる身と成る。其の途すがらマノンの病重って遂に起たず。野末の露と果敢なく散った。悲雲低迷せる広野の涯にグリューは共に辛苦を重ねて流離せる恋人の亡き骸を埋めながら、沈み行く夕陽に胸の恨みを歎いたのであった。

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