荒野のお尋ね者
劇場公開日:1967年12月23日
解説
E・G・ローランドとティト・カルピの脚本をローランドが監督したイタリア製西部劇。撮影はアルド・ペネリ、音楽は「南から来た用心棒」のフランチェスコ・デ・マッシが担当した。出演は「侵略戦線」のエド・バーンズがイタリア映画に初出演し、「コマンド」のガイ・マディソンが敵役に扮している。日本語発声版の三作目。テクニカラー、テクニスコープ。
1966年製作/イタリア
原題または英題:7 Winchester Per un Massacro
配給:大映
劇場公開日:1967年12月23日
ストーリー
一八六七年、南北戦争は終ったが、南軍の敗北を認めようとしないブレイク大佐(G・マディソン)は四人の荒くれ者をひきつれてメキシコへと逃れた。しかし彼らは、決して愛国者というわけではなく、自らの利益のために殺りくと略奪をほしいままにし、いまでは賞金のかかったお尋ね者になっていた。法の目をのがれて、ブレイクたちは、南軍の軍用金二十万ドルを血まなこになって探し求めていのだ。ある日スチュアート(E・バーンズ)と名のる男が現われ、二十万ドルの隠し場所を知っているといい、その金を資金に、南軍のため、もう一旗あげようと言うのだった。ブレイクは、はじめはスチュアートを信用しなかったが、彼のガンさばきにほれこんで一味に加え、二十万ドル隠してるというドラゴンに向つて出発した。途中、メキシコ、アメリカ両軍の厳重な警戒網を突破し、一行はドラゴンの近くまで来ることが出来た。その時一味を襲った激しい銃声。捕えてみると、それは意外にも美しい南部娘マヌエラだった。彼女は一味を北軍とまちがえて狙撃したらしい。ブレイクは彼女の美しさに惹かれて仲間に加えた。しかし彼女は、実はスチュアートの恋人兼相棒だったのである。というのは、スチュアートは賞金稼ぎでブレイクたちを捕えるため、あらかじめ、町の保安官と打合わせてあったのである。しかし、まもなく、このことはブレイクの知るところとなり、保安官は殺され、スチュァートは拷問のすえ監禁されてしまった。一味は軍用金を探しだした。しかしそれは、南軍の車票ばかりで、今では一文の値うちもない紙屑同様のものだった。怒り狂うブレイク一味の背後に、マヌエラに助けられてやってきたスチュアートが立っていた。一人、また一人、必殺の銃弾をあびせ続けた。翌日、莫大な賞金を得たスチュアートは、マヌエラとともに旅立っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- E・G・ローランド
- 脚本
- E・G・ローランド
- ティト・カルピ
- 撮影
- アルド・ペネリ
- 音楽
- フランチェスコ・デ・マージ