神々の王国

劇場公開日:

解説

「旅路の果て」のジュリアン・デュヴィヴィエが、自ら脚本を書卸し、監督した一九四九年作品。台詞はアンリ・ジャンソンが担当している。撮影はヴェテラン、ヴィクトル・アルムニーズ。「火の接吻」のセルジュ・レジアニ、新人のシュザンヌ・クルーティエを中心に、「我が父我が子」のシュジィ・プラン、モニーク・メリナン、ジャン・ダヴィらが出演する他、デュヴィヴィエの選んだニュウ・フェイス少女達が多数出演している。

1949年製作/フランス
原題:Au Royaume des Cieux
配給:新外映=東宝
劇場公開日:1951年5月10日

ストーリー

マリア・ランベエルはオート・メエルの感化院に送り込まれて来た。最初の取調べの最中、院長のバルダン夫人は急死し、副院長のシャンブラ嬢が新しく院長の位置についたが、彼女は苛酷な厳罰主義で少女に臨もうとしている冷たい女であった。マリアはその犠牲の第一号として早速二日間地下の石牢に叩き込まれた。マリアの恋人、職工ピエエル・マッソオは彼女を脱走させようとし感化院近くの宿屋までやって来て、常習脱走犯の少女マルゴにあい、彼女にマリアへの言伝てを託した。感化院に戻ったマルゴは忽ち石牢に入れられ、結局マリアにピエエルの言伝てを伝えたのは、少女達が新院長のやり方に反抗してハンストを起している最中であった。少女達はピエエルとマリアの恋物語をきき、さながら自分達に恋人ができたような喜びと好奇心を感じた。ピエエルが石塀をよじてマリアに逢いに来た時、彼女達は人垣を造って、二人の鉄棒ごしのランデヴウを守ってやった。それを見破ったシャンブラは再びマリアを石牢に入れたが、そのあまりのきびしさに舎監のゲランド嬢までが、罰則の中止を院長に要求するに至った。翌日、クリスマスの儀式のため少女達が村の礼拝堂に参列している時、突然河の堤防が切れて濁水が押よせて来た。混乱の中でピエエルはマリアをさらって逃げ出した。ゲランドはそれを故意に見逃した。しかしこの時政治犯の少女カミイユが入水自殺をしたので、院に帰った少女達全員は院長から罰を食った少女達はついに怒りを爆発させ、院長宅へなだれ込んだ。ゲランドの制止により騒ぎは収まったが、逃げ出した院長は、自ら庭に放っていた猛犬にかみ殺されてしまった。その間、マリアとピエエルは、濁水の中を遠く逃げのびたのであった。

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