ジャガーの眼(1965)

劇場公開日:

解説

クロード・シャブロル、クリスチャン・イブ、ダニエル・ブーランジェの共同脚本を、「虎は新鮮な肉を好む」のクロード・シャブロルが監督したスパイ・アクション。撮影は「幸福」のジャン・ラビエ、音楽はピエール・ジャンセンが担当した。出演は「国境は燃えている」のマリー・ラフォレ、「ビリディアナ」のフランシスコ・ラバル、「山猫」のセルジュ・レジアニ、舞台俳優シャルル・デネール、エイキム・タミロフほか。製作はジョルジュ・ド・ボールガール。

1965年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:Marie-Chantal Contre Dr. Kah
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1967年1月14日

ストーリー

深夜の特別急行列車の寝台で一人の男が殺された。その直後、同じ列車に乗っていた美少女マリー・シャンタル(M・ラフォレ)はケリアンと名のる男から、眼に真紅のルビーをはめこんだ豹のかたちをした宝石をあずけられた。彼女は従兄のユベールと、退屈な旅行の途中だったので、なにやら事件にまきこまれたらしいのを喜んだ。むろん彼女は知らなかった。ケリアンが先刻の殺人の犯人であり、彼女にあずけた宝石は死体から奪ったものであること、そして世界中のスパイがねらっているものであることを。いつのまにか彼女のまわりには、怪し気な人物が出没し始めた。ソ連のスパイ、イバノフ、モロッコ駐在米大使館員ジョンソン、新聞記者カスティヨなど。彼らがスキー場についた時、そこでケリアンが殺された。そして彼は「カー博士に気をつけて、宝石はアリ・カドールに届けてくれ」と言って息をひきとった。それ以後マリーとユベールのまわりには常にあやしい影がつきまとうようになった。マリーがやっと、アリ・カドールを探しあてた時、横からとびだして来た男が、彼を殺した。そしてマリーを追い始めた。そんな彼女を助けてくれたのはカステイヨだった。どうやら彼は、カー博士からマリーを守ってあげるつもりらしい。あぶない目になんども会いながらも、マリーはこりた様子がない。そしてある夜、カー博士の手先の一人に宝石をとられてしまった。しかし彼女は、豹の宝石の眼だけは別のところにかくしておいたので無事だった。この眼、ジャガーの眼こそ、世界中のスパイ、とりわけカー博士かねらっているものだった。強力な破壊力を持つバクテリアが仕込んであるのだ。こんな話をマリーにしたのはカステイヨだった。彼は、実は科学者だったのである。彼らはルビーの中からバクテリアをとり出す方法を知っているランバレ教授のもとに行った。すると意外にも、教授とカー博士(A・タミロフ)は同一人物だった。おどろいたマリーは、いまだジャガーの眼を見たことのないカー博士に、もともと眼の部分はなかったのたといつわり、あやうい所を脱出した。

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