紫の平原

劇場公開日:

解説

「夜の人々」のグレゴリー・ペックがイギリスで主演した戦争映画。「春風と百万紙幣」のジョン・ブライアンが製作し、「スパイ」のロバート・パリッシュが監督に当った。H・E・ベイツの小説から「怒りの海」のエリック・アンブラーが脚色した。撮影は「マオリ族の怒り」のジェフリー・アンスワース、音楽はジョン・ヴィールである。ペック以下、新人ウィン・ミン・サン、「封鎖作戦」のバーナード・リー、「春風と百万紙幣」のモーリス・デナム、ラム・ゴパル、ブレンダ・デ・バンジー、リンドン・ブルックらが出演する。

1954年製作/100分/アメリカ・イギリス合作
原題:Thr Purple Plain
配給:UA=松竹
劇場公開日:1955年3月16日

ストーリー

一九四五年、ビルマ。英国空軍隊は山地の日本軍に猛攻をつづけていたが、一機の指揮をとっていたカナダ出身のフォレスター(グレゴリー・ペック)は、命令に反して急降下爆撃を行ったため被弾、奥地の仮飛行場へ着陸した。彼はロンドン空襲で新婚第一日の愛妻を失って以来、絶望的に死を望む男になっていたのだった。同僚は彼を気狂いだと信じ込んでいた。仮基地の生活でも、彼は同じテントのブロア中佐と全く折合わず、また新たに同居した副操縦士のカリントンにも至って秦気なく当った。しかしそうした間にも、フォレスターは軍医ハリス(バーナード・リー)の紹介で、基地の近くに疎開していたビルマ娘アンナ(ウィン・ミン・サン)と近づきになり、その温い愛情で彼の尖った神経も次第に和んで行った。日本軍の空襲の夜心を結びあった二人は、固く将来を誓い合う間柄となった。他の基地へ移るブロアを送って行く途中、フォレスターとカリントンの操縦する機はエンジン故障を起して敵地に不時着、機は炎上してカリントンは火傷を負った。ブロアはその場で救援を待つことを主張したがフォレスターは頑として徒歩で川まで出る計画を固執しついに彼らはカリントンを担架にのせて夜行軍をはじめることになった。やがて負傷と炎暑と渇に負けたブロアはひとり引返そうとして倒れ、自害して果てた。それでもフォレスターはカリントンを背負って前進、力つきはてながらもとうとう水流に辿り着いて往民に救助された。今や彼にも生きる目的があったのだ。基地に送還された時、彼を待っていたのは一睡もせずに彼の生還を信じていたアンナであった。

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