穴(1960)
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穴(1960)

解説

実際にあった事件をもとに書かれたジョゼ・ジョヴァンニの小説を映画化したもの。監督は「モンパルナスの灯」のジャック・ベッケル。彼の最後の作品である。脚本はべッケルと原作者ジョヴァンニ及びジャン・オーレルの共同執筆。撮影は「夜と霧」のギスラン・クロッケ。出演者はジャン・ケロディ、フィリップ・ルロワ、ミシェル・コンスタンタンなどいずれもこの映画がはじめてという異色新人ばかりである。

ストーリー

サンテ監獄の獄房の一室に四人の男がとじこめられていた。ロラン(ジャン・ケロディ)ジェオ(ミシェル・コンスタンタン)マニュ(フィリップ・ルロワ)それに〃和尚〃という綽名のボスラン(レイモンド・ムーニエ)の四人は毎日ボール箱を組立てるだけの単調な毎日のくりかえしの中で、やがて重罪裁判所に出廷しなければならないのを知っていた。待つことにたえかねた四人は脱走を決意し、細心な計画がたてられた。第五の男ガスパル(マーク・ミシェル)が入ってきたのはそんな時だった。四人は緊張した。このガスパルに計画をうちあけるべきか否か。一人でも団結を乱すものがいたら、脱獄は成功するはずがないのだ。が、結局、彼らはガスパルを信頼することになった。いよいよ分担が定められ、計画は実行にうつされた。まず、獄房の床板をあげ、コンクリートの床に穴をあける。道具はベッドの金具。巡視の眼をくぐって音を立てぬよう一寸、二寸と掘ってゆくのだ。穴が貫通すると床下の隙間に降り、逃げ口をさがした。迷路のようなその床下はさまざまの道路が縦横に通じている。やがて彼らは下水管に出ることに成功した。これを追ってゆけばやがて出られる……。そんな彼らの希望も部厚いコンクリートの壁にさえぎられてはかなく消えた。彼らはこの壁に穴をあげ、再び先の下水に出る作業にとりかかった。必死の作業が数日も続いた。それもやっと貫通。次の夜はいよいよ脱出決行である。その日、看守長からガスパルに呼び出しがかかった。洩れたのか。偶然か。重苦しい沈黙。その夜、脱出というとき、けたたましいベルの音がなった。ドアがあいて看守たちがなだれこんだ。やはりガスパルは仲間を売ったのだろうか……。...

作品データ

原題 Le Trou
製作年 1960年
製作国 フランス

提供:株式会社キネマ旬報社

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