狙われた男(1960)
劇場公開日:1960年6月21日
解説
英国の推理小説家リー・ハワードの『死の逢引』の映画化。脚色はベン・バーズマンとミラード・ランペル。ハリウッドで「対決の町」などを作って英国へ去ったジョゼフ・ロージーが監督した。撮影はクリストファー・チャリス、音楽はリチャード・ベネット。出演は「ひと夏の情事」のミシュリーヌ・プレール、「ジャングルの裸女」のハーディ・クリューガーのほか、スタンリー・ベイカー、ジョン・ヴァン・アイセンら。製作デイヴィッド・ドイッチェ。
1960年製作/イギリス
原題または英題:Chance Meeting
配給:パラマウント
劇場公開日:1960年6月21日
ストーリー
ロンドンの街角で、若い芸術家風の男が花束を買った。オランダの画家ヤン・バン・ルーエン(ハーディ・クリューガー)だった。彼は住宅街のある邸の女主人ジャックリーヌ・クーストー(ミシュリーヌ・プレール)を訪ねた。が、ヤンを迎えたのはロンドン警視庁のモーガン警部(スタンリー・ベイカー)だった。ジャックリーヌは殺され、ヤンが容疑者だった。前後の状況が不利だった。彼はモーガンにジャックリーヌと知り合ったいきさつを語った。--画廊で美しい彼女に会った。数日後再びヤンは会い、絵を教えることになった。師弟の関係は恋愛に変った。が、女は結婚と社会的地位を捨てるつもりはなかった。--入ってきた郵便配達夫が、毎週銀行の書留を手渡すとき、女がはしたない姿で現れたと証言した。ヤンの知るジャックリーヌはそんなことをしそうになかった。モーガンは殺人事件の背後に複雑な謎があると思った。彼女は結婚していたのでなく、外交官フェントン卿の囲い者だとも知れた。毎週届く書留も卿からの仕送りだろう。警視総監補ルイス卿は噂を恐れ、ヤンへの嫌疑を謀殺でなく一般の殺人として解決させようとした。ヤンを一晩中訊問したモーガンは、ヤンが犯人でないと確信した。外国から帰るフェントン卿に手がかりを求めたモーガンは、ヤンを伴って空港に行き、出迎えのフェントン卿夫人に会った。夫人はヤンが愛したジャックリーヌその人だった。ヤンの言葉を否定する夫人も、思わずヤンの名を口走った。真のジャックリーヌはヤンの見も知らぬフェントン卿の妾で、これを知った夫人が、ヤンが訪れる直前に殺したのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョセフ・ロージー
- 脚色
- ベン・バーズマン
- ミラード・ランペル
- 原作
- リー・ハワード
- 製作総指揮
- Julia Wintle
- レスリー・パーキン
- 製作
- デビッド・ドイッチェ
- 撮影
- クリストファー・チャリス
- 美術
- Harry Pottle
- 編集
- レジナルド・ミルス
- 作曲
- リチャード・ベネット
- 指揮
- マルコム・アーノルド