悪銭
劇場公開日:1960年3月12日
解説
密輸ダイヤをめぐるギャング団の争いを描いたアクションドラマ。脚本・監督は「聖バンサン」のモーリス・クロシュ。撮影はロジェ・フェルー。音楽をジャック・ダタンとジャン・ポール・マンジョンが担当。出演は「ナポレオン」のジャン・クロード・パスカル、「南十字星の下」のエレオノーラ・ロッシ・ドラゴ、他にレイモン・ルーロー、パスカル・ロベール、ロジェ・アナンら。製作リュシアン・ヴィテ。
1959年製作/93分/フランス
原題または英題:Le Fric
配給:大和フィルム
劇場公開日:1960年3月12日
ストーリー
貿易商ベラルは暗黒街のボスで、密輸団の首領だった。彼と銀行家モラジ、実は宝石ギャングの首魁の商談が成立した。モラジは代金支払日を延期させ、その間にベラルの宝石強奪を企んだ。彼は相棒ウィリアム(レイモン・ルーロー)に万事をまかせた。が、ウィリアムもまた仲間のボブと共謀して、ベラルの宝石横取りを狙った。ボブは幼友達の金具工ジャック(レイモン・ルーロー・パスカル)を仲間に入れようとした。派手好みの妻ジゼルも夫をそそのかした。ボブとジャックはイタリアのベラル邸に忍び込んだ。うまく忍び込んだものの、ベラルに気付かれ、ボブは射殺された。邸附近の廃墟に宝石を埋めて、ジャックはパリに戻った。ジゼルはウィリアムの情婦におさまり、さすがのジャックも憤怒した。彼は密かにウィリアムを出し抜こうと考えた。ジャックは宝石はボブと一緒に海底にあると嘘をついた。ベラルはウィリアムやジャックの犯行、とにらんだ。ベラルの拷問にもジャックは口を割らない。失神状態で彼は警察に救われた。が、偽造パスポートからボブ殺害の嫌疑で告訴された。六カ月後、ジャックは公訴棄却で出所した。彼を持っていたのは、以前から彼に想いを寄せる歌手マリア(エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ)だ。彼女は宝石のことを忘れまともな生活をするようにすすめた。が、ジャックはローマに向った。そこにはベラル、モラジ、ウィリアムが待っていた。ベラルはウィリアムの裏切りに気づき彼とジゼルを射殺、モラジはジャックをベラルの邸に拉致した。ベラルがつけた。三人は射ち合いの末、死んだ。ジャックは逃げた。翌日マリナと例の場所に行った。が、ブルトーザーが宝石を泥土と一緒に海中にほうりこんだ後だった。ジャックとマリナは再出発を誓った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- モーリス・クローシュ
- 脚本
- モーリス・クローシュ
- 台詞
- アンドレ・タベ
- 製作
- リュシアン・ヴィテ
- 撮影
- ロジェ・フェルー
- 音楽
- ジャック・ダタン
- ジャン・ポール・マンジョン
- 編集監督
- フォンシェット・メゾン