地獄の高速道路

劇場公開日:

解説

「レ・ミゼラブル」のジャン・ギャバンと「恋人たち」のジャンヌ・モローを主演させた犯罪映画。監督は「奥様は唄に首ったけ」のジル・グランジェが当っている。ジョルジュ・ベールの原作をグランジェ自身とミシェル・オーディアールが脚色、台詞はオーディアール。撮影は「非情」のピエール・モンタゼルが当り、音楽はアンリ・クロラ。他に出演しているのは、ジネット・ルクレール、アンリ・クレミュー、マルセル・ペレス、ロベール・ダルバン、アルベール・ディナン、アンリ・クロラ等。製作はジャン・ポール・ジバート。

1955年製作/92分/フランス
原題:Gas-Oil
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1959年7月8日

ストーリー

フランスのユース高原に小さな町がある。ここで生まれた者にはトラックの運転手になる者が多かった。シャプ(ジャン・ギャバン)も十五トン積のトラックをもっていて、パリまでの遠距離運送の仕事をしていた。彼は美しい女教師アリス(ジャンヌ・モロー)と婚約していた。その頃、パリで現金輸送車が襲われ、五千万フランの現金が強奪された。このギャング事件にシャプがまきこまれた。アリスの誕生日、彼女の部屋でシャプは一夜を過した。翌朝、大雨の中をシャプは出発した。町はずれで男を轢いた。シャプはアリスと相談して警察に届けた。警察では事件が解決するまで、シャプの仕事を禁止した。アリスとの結婚も延びた。シャプが轢いた男はスコポといい、例のギャングの一味で、彼は五千万フランを持逃げした。ギャングの仲間はシャプが金を横取りしたと思いこんでいた。シャプはまた仕事をするようになった。ギャングはスコポの妻をそそのかして、シャブから現金を返すように交渉させた。誤解に怒ったシャプは彼女を追いかえした。一味はシャプの留守宅を探したが金は出てこなかった。ギャングはレストランに待伏せしてシャプを脅迫した。彼は仲間の運転手たちと一味を追払った。一方、アリスに危害が加わるといけないから自分に近づくなと連絡した。ある日、シャプはギャングに包囲された。シャプの危険を聞いた同僚たちは、続々と集って来た。ギャングたちはパリに向って逃げだした。シャプは各国道に同僚を配置して、一味を袋の鼠にした。ギャングは拳銃を乱射して包囲を破ろうとした。そこにアリスの連絡で警官隊が急行してきた。調査の結果、スコポを殺したのは、スコポの妻で、彼女が五千万フランを横取りしていた。シャプに平和な日がもどり、アリスとめでたく結ばれた。

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